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「価値」とは?イーサリアムが芸術のプロジェクトに使われる
- 2018/8/24
- 仮想通貨の最新ニュース
中国の芸術家且つ社会活動家である艾 未未(ガイ・ミミ)氏が、イーサリアムで発行するトークンを使用する新たな芸術プロジェクト「PRICELESS(プライスレス)」を開始した。
価値がないトークンの「価値」?
芸術作品や中国の共産党政権に対する批判で有名な艾氏がアイルランドのコンセンプチュアル芸術家であるKevin Abosch(ケビン・アボ)氏と共に、現代社会でどのように「価値」が認識されているかを表現するために仮想通貨プロジェクトを始めた。
PRICELESS(ティッカーシンボル:PRCLS)と名付けられたこのプロジェクトは、2つのトークンをイーサリアム上で発行している。
1つ目のトークンは、理論上地球上すべての人がその分数を所有できる。
一方で、もう1つのトークンは、ロックアップされており、誰にもアクセスできない。
艾氏によると、このプロジェクトは
「芸術を創造することではなく、既存のシステムに疑問を呈し、確立されたシステムの外に新しいシステムを創造するポテンシャルがある」
とのこと。さらに、
「私たちは生まれた瞬間から他人から価値をつけられる。
ある少年には潜在能力高いだの、この少女には価値がないなど…
これは社会や私たち自身がしていること。
私たちのプロジェクトは、このことについて省みるきっかけになってほしい。」
と艾氏は語った。また、ブロックチェーン技術に対して、
「従来のシステムを解体し、少なくとも新しいコミュニケーションの可能性を提供する新しいシステムを構築する機会」
とその潜在的な可能性についての希望を語った。
PRCLSトークン保持し、「貴重な瞬間」を表現するウォレットアドレスは紙に印刷され、バイヤーに販売されている。
出典:「What Is Priceless?」
今後も社会活動家である艾氏の芸術作品に世界中から注目が集まる。
原典:「Artist Ai Weiwei Uses Ethereum to Make Art About ‘Value’」
ここまでの内容と考察
社会で一般となっている「価値」について考えさせられる艾氏の作品。
ウォレットアドレスを紙にプリントし、それに題名をつけるというシンプルなものですが、その作品の拝見には深い意味が込められているようです。
私たちは勝手に「価値」を自身につけ苦しんでいるのでしょうか?
そもそもなぜこのように価値をつけるようになったのでしょうか?
今後も艾氏の作品に注目していきたいですね。