ビットコインの闇サイト創設者に対する6万件以上の署名がトランプ大統領に

先日、ビットコインの闇サイト「シルクロード」の創設者であるRoss Ulbricht(ロス・ウルブリヒト)氏に終身刑の判決が下された。

しかしこのUlbricht氏に対して「寛大な処置」を求める署名がトランプ大統領宛に6万件以上も集まっているという。

現在収監中のUlbricht氏は10日、家族の助けを借りて運用している自身のTwitterアカウントで以下の声明文を出した。

過去2、3週間の間にあなたたちが示してくれた愛と支援に圧倒されている。

寛大な処置を求める署名にすでに5万5000人がサインしてくれたという。勇気を与えてくれるコメント、ツイート、記事、注目度、あなたが私のために立ち上がってくれている事実…全てが私に力を与えてくれる。

あなたたちの支援を受けて、私は署名が今後も増え続けてトランプ大統領の目の止まるようになることを望む。

あなたが私の代わりにしてくれていることに対して、感謝します

署名の目標は7万5000人だそうで、既に達成まであとわずかだという。

署名を集めているUlbricht氏の家族は、

「Rossはこのサイトを自由市場とプライバシーを重んじて作成したんです。

その結果、仮釈放の可能性なしに終身刑の判決が下りましたが、これは全く良心的な判断ではない。

確かにこのサイトでは少量の麻薬なども売買されていたがRoss自身はドラッグの取引もしていない。

つまりこれは、違法な取引ができるサイトを作ったからという理由で刑務所で死ぬことを命じられている。」

とコメントしている。

今回こんなにも多くの署名が集まっているのは、シルクロードに対するアメリカ政府の捜査に不透明な部分が多いからだという。

例えば、アメリカの政府機関である「マーシャル・サービス(USMS)」はUlbricht氏から押収したビットコインをオークションにかけたが、勝者は非公開のままだ。

要するにアメリカ政府がそのまま押収しているのではという懸念がされているのだ。

ちなみにこのシルクロードに出回っていたビットコインは総発行枚数の約13%にも及ぶ17万BTCであったという。

原典:「ビットコイン闇サイト「シルクロード」創設者に寛大な処置を トランプ大統領への署名が殺到

ここまでの内容と考察

ビットコインの大手闇サイト「シルクロード」創設者Ross Ulbricht(ロス・ウルブリヒト)氏が終身刑の判決を言い渡されました。

それに対し、既に6万件にも上る署名がトランプ大統領宛に届いているそう。

闇サイトの創設者ということで見せしめの意味合いも強いとされる今回の判決に対し、一部のアメリカ国民からは強い反発があるそうです。

一方事実として残るのは、約17万BTCが出回るほどの需要があったということ。

これほどの市場を生み出したUlbricht氏の判決はどうなるのでしょうか?