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バイナンス取引所、上場手数料の「全額」を慈善基金の寄付へ
- 2018/10/9
- 仮想通貨の最新ニュース
以前イーサリアム共同創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏が、
とバッシングするほど、セキュリティやトークン上場手数料が問題視される「中央集権型」の取引所。
そんな中、かねてよりこれらを懸念していたBinance (バイナンス) 取引所が、同取引所の「非中央集権化」を図るだけではなく、上場手数料に関する問題の解決へ向けて動き出している。
バイナンスがすべての上場手数料を公開し、その100%を慈善団体に寄付すると発表した。
バイナンス上場手数料はなんと「400BTC」?
以前は、トークンの種類や24時間取引量予測などの様々な要因に基づいて定められていた、バイナンス取引所への上場手数料。
その額は「400BTC」と噂されており、これがあまりにも高すぎるのではないか、と批判が相次いでいた。
この噂が「事実無根だ」と主張する、バイナンスCEOのChangpeng Zhao(チャンペン・ツァオ)氏(通称:CZ)は、
「上場手数料に関する不正確なデータ、噂、FUDが多い 」
と強く反論。
(*FUDとは、Fear(不安)、Uncertainty(不確実)、Doubt(不信)を意味する。)
We don't list shitcoins even if they pay 400 or 4,000 BTC. ETH/NEO/XRP/EOS/XMR/LTC/more listed with no fee. Question is not “how much does Binance charge to list?” but “is my coin good enough?” It’s not the fee, it's your project! Focus on your own project!
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年8月11日
しかし、当時の問題点を真摯に受け止め、取引所の透明性を高める今後の方針について語っていた。
ブテリン氏も歓喜か、上場手数料「全額」をチャリティーへ
このような背景の下、上場手数料の全額を公開し、チャリティーに寄付する、とバイナンスが発表。
同取引所の上場手数料に関する「情報の透明性」を存分に高める思惑だ。
寄付するのに必要な最低額はプロジェクトが自由に決められ、バイナンスはそれを定めることができないという。
また、巨額な寄付を行うプロジェクトが有利になるわけではない、とCZは強調。
さらに、他の取引所が同様な動きを始めるかについて尋ねられると、
「そうだといい…コピーするのは良いことであり、 バイナンスは多くの取引所のマネをした」
と述べ、慈善団体への寄付に「競争はない」とした。
今後上場を希望するスタートアップは、本質的にバイナンスを通して慈善団体への寄付する形となる。
出典:Binance Charity 公式サイト
また、寄付金額はブロックチェーン・チャリティー財団を通じて開示されるそうだ。
世界No.1の取引所がさらなる高みを目指し、仮想通貨業界を沸き立たせる。
原典:Crypto Giant Binance Will Donate All Coin Listing Fees to Charity
ここまでの内容と考察
バイナンスがプロジェクトに課せられる上場手数料を公開し、その全てを慈善団体に寄付すると発表したという、今回のニュース。
ツイッター上でも、バイナンスを支持する声が沢山上がっていますね。
Wow this is big news. Like I continue to say “CZ is the people’s champ”. I hope other exchanges will follow and donate the listing fees to charity. pic.twitter.com/EkuvR5DHTU
— Tommy Mustache (@tommyp408) 2018年10月8日
「CZは、人々のリーダーだ!」
Best news I've read since I'm in Crypto. 👍
— M U R O C R Y P T O (@Murat7457) 2018年10月8日
「今まで読んできた仮想通貨関連のニュースでこれがベストだ!」
This may be part of master planning in tax avoidance or another evil reason…but hey It could also open doors to possibilities such as Binance curing cancer. Imagine that eh. :)) no matter what the reason, there will still be some good that comes of it.
— Simona (@SimonaBalsaityt) 2018年10月8日
「これは税制金回避や別の理由かもしれない…だけど、それはまたバイナンスが癌を治すための研究へ寄付するなど、他の可能性への扉を開く。 理由が何であれ、何か良いことがあるだろう。」
CZは、以前からバイナンスが「Profit-centric(利益追求主義)」にならないようにするという方針を明らかにしており、仮想通貨業界のエコシステムの成長に貢献してきました。
また、最近ではバイナンスを「中央集権型」から「分散型」の取引所へ移行する方針を明らかにしており、そのアルファ版がもうすぐリリースされるようです。
今後も仮想通貨業界を率いるCZの動向やバイナンスの取り組みに注目していきたいですね。