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匿名仮想通貨「Monero」の約5%が悪質なマイニングから流出していた?
- 2018/6/14
- 仮想通貨の最新ニュース
仮想通貨市場が空前の低迷を続ける中、さらに拍車をかけるような恐ろしい調査結果が公表された。
6月11日、企業のセキュリティを管理するPalo Alto Networksは、市場に流通しているMonero(XMR)の約5%がマルウェアによってマイニングされたものであることを発表。
この調査によると、マルウェアによるマイニングは、パソコンの所有者の許諾なしに秘匿性の高い通信でジャックされマイニングが行われたことがわかった。
知らず知らずのうちに、自身の所有するパソコンでマイニングがされていたというのだから恐ろしい。
また、現在のMoneroは1XMRあたり約119ドル(約13,000円)で取引されており、時価総額は約1.9憶ドル(約2,200憶円)と、仮想通貨の中でも比較的大きい通貨だ。
その比較的規模が大きいMoneroの内、市場に流通している5%、つまり約1.7億ドル(約192億円)がマルウェアによるマイニング産ということになる。
しかし、現状はさらに良くない可能性がある。
というのも、機材を元にしたマシンベースに関する調査結果であって、webベースでの悪質なマイナーは調査できていない。
したがって、市場に流通するMoneroの約5%と言われていたが、それ以上の可能性も捨てきれないのである。
さらに、先の調査結果を発表したPalo Alto Networksは、悪質なマイナーが標的にしやすい仮想通貨の種類をまとめた図を公開。
図をみてわかるように、Moneroは圧倒的に悪質なマイナーに標的にされていることがわかる。
このような脅威にさらされているMoneroだが、Monero Malware Response Work GroupのJustin Ehrenhofer(ジャスティン・エレンファー)氏はMoneroの取り組みについて以下のように語った。
「Moneroコミュニティは悪質なシステムやマイニンに対し、とても注意を払っています。
しかし、すべてのマシンを脅威から守ることはできません。
今後、コミュニティではマルウェアを回避する方法をユーザーに教育するボランティアを推進していき、
それが実を結ぶことを願っている」
どうやら、Moneroコミュニティ全体でマルウェアの対策が行われてはいるようだ。
依然として、早急なMoneroのマルウェア対策が求められる。
原典:「5 Percent of Monero in Circulation Was Mined Through Malware, Research Finds」
ここまでの内容と考察
セキュリティ調査会社Palo Alto Networksは、市場に流通するMoneroの5%が、マルウェアによる悪質なマイニングによって採掘されたものである調査結果を発表しました。
5%と聞くと少なく感じますが、円換算した約192億円と考えると事の大きさが把握できます。
本文にもあるように、悪質なマイニングによるMoneroは5%よりも多い可能性があるので恐ろしいですね。
これ以上、悪質なマイニングによる仮想通貨が流通しないことを祈るばかりです。
今後のMoneroの取り組みに注目しましょう!