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ボストン大学の研究者「ICO投資家は82%もの純利益を上げている」
- 2018/5/30
- 仮想通貨の最新ニュース
8割が詐欺案件ではないかと揶揄されているICO(イニシャル・コイン・オファリング)について、興味深い調査結果が飛び出した。
ボストン大学の研究者が、総額120億ドル(約1.3兆円)を調達した4,003にも及ぶICOのトークン価格を時間帯ごとに追跡調査し、その結果から新しい論文を発表した。
それによると、仮想通貨取引所に上場するまでの平均16日間保有していれば、販売価格が179%増加していることが分かった。仮に60日以内に上場出来ず、損失額が発生したとしても、82%の純利益を上げていたのだ。
つまり、一般的なICO投資家でも、依然として大きな利益をあげていることが分かったのだ。
論文を発表した研究者は、
「私たちの論文は、規制のかかっていない情報提供を通じて、ICO投資家たちが未検証の新しいプラットフォームに投資をすることで、大きな報酬を得ていることを示している。
この研究結果は、バブルの兆候にもなり得る話でもあるが、未検証のプラットフォームに投資することは、高い報酬が得られるのと同時にその分のリスクがあることも示されている。」
と述べた。
また、論文執筆者の一人であるHugo Benedetti(ヒューゴ・ベネディ)氏は、ICO詐欺に関するメディアの注目もあり、
「自分でもこの論文の結果にとても驚いた。」
とコメントしている。しかし、彼はこれが業界全体の進歩を意味しているのかと尋ねられると、結論づけることをためらった。
「それは難しい問題である。
なぜなら、これまでのように市場が巧みに資本を分配し続ける保証は何もないからだ。
ただ、発行価格を下回って取引するような業績不振のICOが多い中で、業界全体へのリターンは大きく、プラスにはなっている。」
原典:「Average ICO Investor Makes 82 Percent Profit: Boston College Researchers」
ここまでの内容と考察
一般のICO投資家が、大きな利益を上げているとボストン大学の研究者が発表したという今回のニュース。
ICOの多くは詐欺ではないかと言われている中で、今回の発表は、業界全体にとって朗報といえるでしょう。
もちろんリスクも伴いますが、不利益を被るばかりではないことをアピールできる良い機会かもしれません。
ICOのあり方はどのようになっていくのか今後も注目していきましょう。