Coinbaseがイーサリアムトークン「ERC20」のサポートを発表!

Coinbaseがイーサリアムトークン「ERC20」のサポートを発表!

3月26日、アメリカの大手仮想通貨取引所であるCoinbaseがイーサリアムトークンであるERC20のサポートを発表した。

これまでCoinbaseの発表が市場にもたらす影響は多大なものであったが、今回の発表はそれほどの反応を引き起こさなかった。

ただ1つ確実に言えるのは、今回のCoinbaseによるERC20サポートは、今後の市場に少なからず影響をもたらし、それは見過ごすことのできないほどだということだ。

ERC20とはそもそも何か

ERC20は、イーサリアムのブロックチェーンを使ったICOにおいて基準となるトークンのことを指している。

つまりICOにおけるトークン発行者は、このERC20を軸に新たなトークンを発行するのであり、これによりトークンを受け取る側の投資家は各トークンに応じてウォレットを作成する必要が無くなるのだ。

そしてイーサリアムの市場シェア自体は縮小しているものの、2017年のICO相場を牛耳っていたのはこのイーサリアムなのだ。それゆえERC20はICOの基盤と考えることができるというわけである。

Coinbaseにどう影響するか?

ERC20をサポートすることでCoinbaseに影響が及ぶものは多数存在する。

まず最大の影響が及ぶのは「Coinbase Custody」。Coinbase Custodyは仮想通貨の資産を管理するサービスを提供しており、アメリカで最も有名な仮想通貨カストディアンとして知られている。

今回のERC20トークン追加により、仮想通貨資産の信頼性はさらに増すと思われる。

またインデックスファンドのCoinbase Asset Managementは時価総額ベースで新たな資産を含む予定。仮に10万ドル(1050万円)投資し、ERC20トークンがCoinbaseにおける時価総額の20%を占めていた場合、結果的にERC20の2万ドル(210万円)を所有することになるのだ。

仮想通貨市場への影響は?

今回のCoinbaseによる動きが市場の時価総額を300億ドル(3.2兆円)引き下げたことを説明しているわけではない。

また10%ほど価格を下げたイーサリアムの価格を押し上げるほどの影響をもたらしてもいない。

ただ市場の時価総額が700億ドル(7.4兆円)ほどであれば、今回の発表に対する市場の反応はより強かったであろう。

原典:「Coinbase Announces Support for Ethereum ERC20 Tokens

これまでの内容と考察

今回は、アメリカの大手仮想通貨取引所CoinbaseがイーサリアムトークンであるERC20のサポートを発表したことについてでした。

ERC20はICOで発行されるトークンの基軸となるものであり、各ICOで発行される様々なトークンを1つのウォレットに保管することを可能にするのです。

ただこの発表に対する市場の反応は皆無。市場全体が下落基調の中、イーサリアムの価格を押し上げることもありませんでした。

それでも今回の発表は今後の市場に少なからず影響をもたらすと思われます。今後の動向にはぜひとも注目していきましょう!

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