ビットコイン取引のシェアが1%に?中国での取引量が大幅下落

Bitcoin.comによると、中国人民銀行(中銀)が6日に、人民元建てでのビットコイン取引量は市場全体における1%以下に下落したという。

現在ではICOの規制や国内での取引規制など厳しい規制がかかっている中国だが、規制がかかる前はビットコイン市場で90%以上の取引量を占めていたこともある。

ちなみに規制が強化された2017年9月から、中国大手の「BINANCE(バイナンス)」や「Fuobi(フォビ)」、「OKコイン」といった取引所が国外へ拠点を移している。

一方で中国政府は海外へ拠点を移した仮想通貨取引所に対し、

「中国人へのサービス提供はするな」

と通知を出しているという。

これも中国国内の資金が仮想通貨を通して国外へ流出してしまうことを恐れた結果だと専門家は話している。

原典:「bitcoin trading in yuan drops below 1percent of world total

ここまでの内容と考察

マイニングやICOをはじめ、仮想通貨大国とまで言われた中国。

以前は中国元建てで90%以上も占めていた取引量ですが、なんと現在は1%以下にまで下落しているそうです。

現在最も多く取引されているのは、USDにペッグ(価格連動)されている「USDT(USDテザー)」。

USDTでの取引量はなんと55%以上に上り、ビットコイン取引の約半分以上がUSDTで取引されているそう。

次いで多いのが「JPY」。JPYでの取引量は32%になっており、依然と比べてこちらもやや落ちていますが、それでもビットコイン取引量のシェアは第2位ですね。

ICOや仮想通貨取引の規制によって資金流出を防いでいる中国ですが、いずれはマイニングも規制するのでは?という声も上がっています。

先日起こった四川省での洪水によって、中国のマイニング施設が壊滅的なダメージを受けたというニュースもありました。

今後仮想通貨業界における中国の立ち位置や規制が気になるところです。