ウェブ広告じゃなくMoneroマイニングで収益化を狙う!?

マルウェアを使って強制的にユーザーのデバイスでマイニングを行う「cryptojacking(クリプトジャッキング)」というサイバー犯罪が横行する中、

ウェブ広告の代わりに仮想通貨マイニングでウェブサイトを収益化させる動きがある。

P2Pで音楽や動画を共有するBittorent(ビットトーレント)を使用していることでも有名な「The Pirates Bay (ザ・パイレーツ・ベイ)」が、

匿名通貨「Monero(モネロ)」を使ったマイニングをユーザーのブラウザで行うことを再び開始した。

今月4日、The Pirate Bayはウェブサイトに以下のような注意書きを追加した。

「このウェブサイトに訪れると、あなたはパソコンのCPUを使用してXMRをマイニングすることに同意したことになる。

同意しない場合は、すぐに退出するか、adBlocker(アドブロッカー)をインストールしてくれ 」

このウェブサイトには、ユーザーのCPUを使用してマイニングを実行する簡単なスクリプトが組み込まれており、昨年10月から広告と一緒に仮想通貨マイニングを本格的に始動。

しかし、ユーザーの同意なしでこれを行ったことを批判され、マイニングを一時停止した。

今回再開されるマイニングに対して、一部のユーザーは、マイニングがウェブサイトを支援につながり、妨害的な広告の代わりとなると期待している。

しかし、ブラウザを使った長時間の仮想通貨マイニングは、コンピュータを加熱させたり、 CPUの寿命を縮めるというようなリスクがある。

また、ウェブ広告の正当な代替手段として、ユーザーのためにマイニング用のCPUリソースを制限するウェブサイトもある一方、仮想通貨マイニングを利用したマルウェアを使用したサイバー犯罪も増加傾向。

米国のサイバーセキュリティ企業であるMcAfee(マッカーフィー)社の調査によると、2018年の第1四半期だけで、仮想通貨マイニング関連の犯罪が600%増加したことが明らかになっている。

原典:「The Pirate Bay Is Using Visitors’ Computers to Mine Monero Again

ここまでの内容と考察

サイバー犯罪において、最近よく話題になるMoneroマイニング。

大手自動車会社Tesla(テスラ)のような大企業もクリプトジャックによる被害を受けています。

しかし、ユーザーの了解を得た上で、Moneroマイニングを広告の代わりに使おうという動きもあるようです。

これは、家庭用パソコンでも誰でも簡単にマイニングができる匿名通貨Moneroならではの興味深い仮想通貨のユースケース。

今後マイニングがどのように普及するかに注目していきたいですね!