プライバシーは完全無視?ロシア政府がテレグラムを遮断

プライバシーはどうなる!?ロシア政府がテレグラムを遮断

ロシアの人気メッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」がプライバシー保護の問題を巡ってロシア政府と対立している。

Telegramアプリへのアクセス遮断

Telegram(テレグラム)は、ユーザーのメッセージを解読できる暗号カギをロシアのROSKOMNADZOR(通信・情報技術・マスコミ監督庁)と共有しなかったため、今月16日にアプリがブロックされた。

昨日の時点では、GoogleとAmazonが提供していた約2000万のIPアドレスがブロックされていた。

IPアドレスとは、インターネット上で通信相手を特定するために機器が与えられるナンバーのことで、IPアドレスがブロックされることでTelegramへのアクセスが遮断される。

しかし、Telegramは先週にロシア政府から検閲が発表された後に、ホスティングサーバーを移動させていたため、現在ではまだアプリを使用することができる。

当局代表のAleksandr Zharov(アレクサンドル・ジャーロフ)長官によると、今回遮断されたTelegramのネットワークは全体の30%程とのこと。

次回の遮断は、

「もっと過激で大規模な妨害が必要となる」

プロキシサーバーやVPNサービスのオーナーへ警告した。

「ユーザーのプライバシーは売り物ではない」

NSAの監視プログラムを暴くなど世界中の政府の違法・違憲な情報収集行為に立ち向かうプライバシー擁護者のEdward Snowden(エドワード・スノーデン)氏によると、今回のROSKOMNADZORの行動は、

「道徳的にも法的にも不作用な検閲努力」

でありロシアのインターネットを壊しているとツイッターで語った。

また、TelegramのCEO Pavel Durov(パベル・ドゥロブ)氏は、

「ユーザーのプライバシーは売り物ではなく、人権も恐怖や欲求から損なわれるべきではない」

と検閲に応じない姿勢だ。

原典:Russian Gov’t Blocks 20 Mln IP Addresses To Ban Telegram, App Still Operational

ここまでの内容と考察

ロシア政府がTelegramの検閲に踏み出しました。

これはユーザーのプライバシーに関するとても重要な問題。

政府がメッセージの内容を確認できないため、アプリがテロや反政府活動に使用されるという恐れもある一方、ユーザーのプライバシーも保護しなければなりません。

しかし、メッセージを暗号化しているメッセージアプリはTelegram以外にも多数あるため、なぜ政府がここまでTelegramを追い詰めるのかということも疑問されています。

今回のような検閲が、今後のロシアのプライバシー問題に関する方針にどう影響するのか注目されます。
 
 

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