ロシア政府が「ICO」の推進を公表、RMCの成功が要因か

ロシアの中央銀行副総裁シュベツォフ氏が、ICO(イニシャルコイン・オファリング:仮想通貨を用いた資金調達方法)を支援することを発表。

「ICOは巨大な可能性を秘めている。ICOの発展のために支援する。」と発言し、ビットコインへの批判を行った9月から考えると仮想通貨への姿勢を軟化。

シュベツォフ氏は、ICOによってもたらされる企業の資金調達と莫大な投資機会を強調した。

「ロシアは今、革新の可能性を秘めている。ロシアの若者起業家はアイデア力が非常に高い。国としてスタートアップ支援を行っているので、世界のどの国よりもICOをするには優位だと言える。」

と述べている。

シュベツォフ氏は、9月に、ビットコインの投資に対するリスクに言及したが、そこから仮想通貨に対する姿勢を転換させている。

また、10月に公表されたロシア政府発行のクレムリン公式文書において、プーチン大統領がICOと仮想通貨に関して要因する方向であることが明らかになった。

今後さらに、ロシアは仮想通貨に対してポジティブな姿勢を強めてくるだろう。

シュベツォフ氏は「ロシアのICOを支援する枠組みについて詳細は説明していないが、ICOはロシアの金融市場で正当な立場を取ることになるだろう」と締めくくっている。

原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/icos-huge-potential-investments-russian-central-bank-official/」



ここまでの内容と考察

ロシア政府が徐々に仮想通貨に対する姿勢を軟化させ始めています。ロシア政府の仮想通貨への対応方針を見ると、ずっと批判的でしたが、昨月から仮想通貨を国家の発展に利用しようという流れになっています。

2015年、2016年、ロシア政府はマネーロンダリングを葉所するために、定期的に仮想通貨取引所を閉鎖したり、サーバーをダウンさせたりしていました。

今回のICOへの姿勢軟化は、ロシアで大成功して世界でもトップクラスのICOとなった「Multicell Mining(RMC)」が一因となっているのかもしれません。

というのもRMCは、ロシア政府が深くかかわっていると言われていたこともあり、100億円以上の資金調達に成功。ロシア政府のICOに関するテストとしては、十分すぎるほどの成功を収めています。

ここで何か手ごたえを掴んだロシア政府は、ICOの推進を進めているのではないでしょうか。

今後、日本でもICOに関する制度が整備されてくると思います。