禁じ手を発動!ロシアの仮想通貨取引所が価格操作を実施か

禁じ手を発動!ロシアの仮想通貨取引所が価格操作を実施か

昨晩、東欧の大国ロシアを代表する仮想通貨取引所が、ある種の禁じ手を繰り出した。

同取引所はなんと、強制的に自分の取引所の通貨を買い上げ、価格のつり上げを図ったというのだ。

型破りな施策?最終秘儀「パンプ」とは

上述の通り、この度ロシアの仮想通貨取引所YoBit.netは、提供中の通貨からランダムな銘柄を自ら購入し、価格操作を行った。

同操作は1~2分毎に1BTCずつ購入する動作を10回繰り返し、合計10BTCが実質的な購入資金に充てられる事となったのだ。

こうした自作自演に近い価格つり上げ行為は、専門用語で「パンプ」と表現され、従来の金融市場では禁止行為として定められてきた。

実際、今回のYoBit,netの宣言に関しても、疑念の声は各所から挙がっており、不正行為に該当するのではないかとの指摘も後を絶たない。

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出典:YoBit.net

そんな中で同取引所が今回パンプを実施したのは、あくまで売り抜け目的ではなく、マーケティングの意味合いが大部分を占めていたのではないかと推測されている。

つまり、こうした催しやアピールを通じ、より多くの顧客獲得に繋げたい思惑が見え隠れしていたというのだ。

通常の取引以上にかなりギャンブル性が強く、危険な香りがすると不安視されている、パンプ。

果たしてYoBit.netは、今回の英断を通じ、今後断続的に本来的な目的を達成する事ができるのか。

実施から一夜空けた今、同取引所の命運に注目が集まっている。

原典:Cryptocurrency Exchange Says it Plans to Nakedly Pump Random Coins

ここまでの内容と考察

ロシアの有名取引所YoBit,netにて、仮想通貨の価格つり上げ行為=パンプが実施されたという、今回のニュース。

伝統的な金融市場では禁止されている行為なだけに、同行為の実施には世間も賛否両論であった事は、言わずもがなです。

ただ一方で、あくまで「マーケティングの一環」として同行為を遂行したのであれば、かなりの話題性・効果が見られたのではないでしょうか。

倫理的にあり・なしを考慮しなければ、こうした取り組みは今後も有効的な手立てとして注目されていきそうな予感がします。

日々多くの形が生まれる仮想通貨市場の動向から、ますます目が離せませんね!