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ロックフェラーの公的ベンチャーキャピタルVenrockとCoinFundが提携発表
- 2018/4/9
- 仮想通貨の最新ニュース
6日、アメリカの名門家系であるRockfeller(ロックフェラー)家の公的ベンチャーキャピタル「Venrock」が仮想通貨のファンド「CoinFund」と提携を結んだと発表した。
CoinFundは最近ICOプロジェクトの支援も行っており、最近ではプラットフォームを運営するCoinlist(コインリスト)。
そしてICOで1億ドル(約107億円)の資金調達に成功したチャットアプリ「Kik(キック)」へ投資したという。
元々VenrockとCoinFundは動画ストリーミングメーカー「YouNow(ユーナウ)」に共同出資したことから関係が始まったという。
両社は仮想通貨とブロックチェーンのビジネス・イノベーションの革新・促進を目指すものとして賛同し、提携に至ったという。
VenrockのパートナーDevid Packman(デビッド・パクマン)氏は、
「今回の提携は今の仮想通貨・ビットコイン相場を短期的に見て判断したわけじゃない。つまり今日の価格や明日、さらには来年の相場なんてものを考慮したわけではない」
さらに、
「我々も投資家だ。常に5年先、10年先のことまで見越している。むしろ自分たちで何かアクションを起こすとして、全員が参加できる分散型台帳社会やトークン経済など、今ある市場にとって抜本的な変化を起こすことができないかということについてはかなり考えている。」
とも述べている。同日の6日、Packman氏は自身のブログでも仮想通貨とブロックチェーンについて述べており、
「ブロックチェーン技術を本当の意味で利用すれば、信用や管理機能中央集権化をしない広く分散したネットワークを構築できる。そうなればユーザーの総意によって未来を統治することが可能になるだろう。」
と述べていた。アメリカ最大の情報誌「Fortune(フォーチュン)誌」とのインタビューで先日の逮捕されたCentraのICOプロジェクトについて質問をされると、
「仮想通貨はまだまだ未整備なものだ。中でもICOというジャンルはもっともワイルドなものだ。」
と答えたという。さらに各国が最近行っている仮想通貨の規制について、
「悪質なユーザーを一掃するために仮想通貨の規制は良いことだと思う。でも全て1つにまとめて規制してしまうのは注意が必要だろう。」
と主張したという。CoinFundの共同設立者であるジェーク・ブルクマン氏は、
「仮想通貨のチームを育てて助言。さらにサポートしていくためにもVenrockとは密接な関係を続けていきたい」
とFortune誌とのインタビューで話していたという。
ちなみに最近ではビットコインをバブルだと評した世界最大の大物投資家Gorgeソロス氏も、自分のファンド「ソロス・ファンド・マネジメント」を通して仮想通貨への投資を開始したという。
そんなソロス氏は、2月頭にビットコインを決済手段として受け入れている「OverStock」の第3の筆頭株主になったという。
原典:「Rockefeller’s VC Arm Venrock Partners With Coinfund, Exec Highlights Focus On Long Term」
ここまでの内容と考察
あの大物一族ロックフェラー家の公式ベンチャーキャピタル「Venrock」がついに仮想通貨・ブロックチェーン業界に参入しましたね。
ICOプロジェクトの支援などを積極的に行うCoinFundと提携を取ることで、仮想通貨やブロックチェーン技術の普及や革新を進めていくそうです。
2018年に入り、仮想通貨・ブロックチェーン技術を主軸としたベンチャーキャピタルは星の数ほど増えています。
先日発表されたJPMorganの美人ブロックチェーン技術者であるAmber Baldet(アンバー・バルデ)氏がJPMorganを退社し、ベンチャーキャピタルを設立するという。
日本でもこのような動きは今後かなり活発になっていく可能性もあるが、特に海外ではその動きが顕著に出ている。
こうした影響力のある独立や企業間での提携にも注目していきたいところだ。
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