米大手仮想通貨取引所Poloniex 4億ドルでベンチャー企業に買収される

米大手仮想通貨取引所Poloniex 4億ドルでベンチャー企業に買収される

仮想通貨市場に、また新たな歴史の1ぺージが追加された。

世界的に有名なアメリカの大手仮想通貨取引所Poloniex(ポロニエックス)が、約4億ドル(約440億円)でベンチャー企業に買収される事が発表されたのである。

買収を行った企業はCircle(サークル)という名の決済代行のベンチャー企業で、ゴールドマンサックス社を始めとする著名な大手企業からの投資を受けている事で有名だ。

同社は既に、Poloniex社に対して約4億ドル(約440億円)の支払いを完了しているという。

4億ドルの買収劇

昨日、大手仮想通貨取引所Poloniex社の買収が発表された。同取引所は、現在世界第14位の取引量を記録している。

今回の買収に関して両社は契約条件を公開していないが、報道によれば、約4億ドル(約440億円)近い金が動いたのではないかと言われている。

この金額での買収は過去最大であり、ゴールドマンサックス社やBaidu(バイドゥ)社といった名だたる有名企業から投資を受けているCircle社だからこそ可能となった取引である事に間違いない。

今回の買収を通じてゴールドマンサックス社は、先日同社内で設立した仮想通貨専用の部署に加えて、新たに仮想通貨取引所を間接的に手に入れた事となった。

これで同社は盤石な組織基盤に加え、強力な取引所という名の武器も手に入れ、まさに鬼に金棒の状態である。

同様の動きは、既にアジア諸国でも始まっている。例えばチャットアプリで有名な韓国発のネット企業カカオ社は、先日新たに仮想通貨関連の子会社を設立した。

また日本では、今や誰もが知っている大手IT企業LINEで、新たに仮想通貨取引所の設立が検討され始めているという。

打倒Coinbaseで躍起になる企業たち

今回の買収劇を通じて、現代の戦国時代とも揶揄される仮想通貨市場に、新たにCircle社が加わる結果となった。

Circle社は今後、新規事業である「Circle Invest」を軸に、打倒Coinbase社を標榜しながら躍進していく所存だ。

また同様に、Coinbase社首を狙っている企業は多数存在する。

例えば株式取引アプリで有名なRobinhood社は、先日新しい仮想通貨取引のプラットフォームを創造し、個人投資家向けにより便利な環境を構築した。

またモバイル決済会社のSquare社は、従来までのサービスを一新し、ビットコインでの決済が可能となるアプリをリリースした。

そして日本の最大手取引所BitFlyer社は、昨年からアメリカに支店を置き、活動の幅を広げる事に成功した。

このように、仮想通貨業界では世界中のライバル企業たちが、しのぎを削って争いを繰り広げている。今後の競争激化は必須であろう。

原典:「Crypto Exchange Poloniex Acquisition Rumored to Have Cost Circle $400 Million

ここまでの内容と考察

世界的に有名な取引所であるPoloniexが、何とこの度ベンチャー企業に買収される運びとなってしまいました。

Poloniexは取り扱っている仮想通貨の種類がとても豊富で、一時期は世界No.1を記録していたほどの人気取引所。

ただ一方で、最近ではハッキング被害を度々受けるなど、セキュリティ面での脆弱さが不人気につながり始めていたという事実もありました。

そんな中で今回の買収劇となれば、これはある意味両社にとってwin-winな取引であったのかもしれません。

打倒Coinbase社の動きがますます加速していく中で、今後Circle社を含めた各社がどのような動きを見せるのか。

こうした仮想通貨業界全体の動きにも、より注目していきましょう!