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コインチェックから流失した8億円分のNEMがZaif(ザイフ)に流入か?
- 2018/3/5
- 仮想通貨の最新ニュース
仮想通貨取引所のセキュリティ問題によって、また新たな事件が発生した。
国内大手仮想通貨取引所のコインチェックから約580億円分の仮想通貨「NEM」が流失した問題で、流失したNEMの一部が別の国内仮想通貨取引所「Zaif」に流入している事実が発覚した。
昨日4日までに流入した合計額は約2260万NEM(約8億円)を超えるとされ、Zaif側も確認に追われている現状であるという。
Coinpayments経由で資金洗浄か
そもそもコインチェックから仮想通貨NEMが流失したのは1月26日の事。
そこから犯人は、匿名の仮想通貨DASHを利用して、ダークウェブと呼ばれる闇サイトを通じた不正な仮想通貨のやり取りを行っていたと考えられている。
そしてこの度、NEMのブロックチェーンを分析・解析を行っているいわゆる「ホワイトハッカー」と呼ばれるエンジニアが新事実を突き止めた。
犯人がコインチェックから盗んだNEMの一部を、仮想通貨の決済プラットフォームである「Coinpayments」を経由し、Zaifを始めとする複数の仮想通貨取引所に入金しているというのだ。
Zaifへの入金は先月下旬から続いており、昨日までの間で約2,260万XEM(約8億円)以上が流入しているという。
日本の取引所で流入が確認されたのはZaifのみで、海外ではBitrrexやPoloniexなどの大手取引所への入金例もある。
しかし、ここまで大きな額が流入しているのは、Zaifのみであるという。
コインチェックから流失した分の仮想通貨NEMのアドレスには、通貨の創出先であるNEM財団によって「モザイク」と呼ばれる印が付けられ、正常なNEMのアドレスとの差別化を図れるようにされてきた。
これによりどの取引所も、モザイクがついているNEMを受け入れる事を拒否できるようになるというわけだ。
しかし今回、Zaifに流入してきた分のNEMを調べてみると、まさに受け入れを拒否していたモザイクがついている(盗難された)NEMだったのだ。
これは犯人が奪ったNEMを、一旦「Coinpayments」という別の決済プラットフォームに送金し、そこから取引所に入金するというステップを踏む事で、モザイクがついていないアドレスからの送金に見せかけていたのだ。
被害を受けた海外の取引所のうちいくつかは、既に早急に問題を対処し、NEMの入金を禁止する措置を取っているという。
Zaifも同様に、Coinpaymentsからの入金拒否や、NEM取引の停止を行うべきとの声も強くなっている。
今後のZaif側の対応、業界全体としての動きに注目が集まる。
ここまでの内容と考察
コインチェック問題に新たな進展があり、今度は矛先がZaifへと向きました。
流失した約580億円分のNEMのうち、約8億円分がZaifに流入していたという今回の事件。
モザイクと呼ばれる印を付ける事で、盗まれた分のNEMの使用を不可能にしようとしたNEM財団側ですが、犯人にはそれも織り込み済みだったようです。
Coinpaymentsという決済プラットフォームを経由して資金洗浄をする事で、さも普通のNEMであるかのように見せかけて、何の問題もなくZaifに入金する事に成功していたのですから。
これを聞いてしまうと、やはりセキュリティ面ではまだまだ改善が必要なのだと感じますね。
その点、ビットフライヤーはかなり安全性が高いと言えますね。セキュリティやシステムに関して世界No.1になったビットフライヤーは現在独走状態。
コインチェックやZaifの事件をうけて、一層セキュリティやシステムの対策を行っているそうです。
いずれにせよ事件の早期解決と、業界全体の前進を願うばかりですね。とにかく今は、次なる最新情報を待ちましょう!