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JPモルガンのJamie Dimon氏がスウェーデンから告発される?
- 2017/9/22
- 仮想通貨の最新ニュース
先週、JPモルガンのCEO:Jamie Dimon(ジェイミー・ディモン氏)は、ビットコインに対して「これは詐欺だ!」と発言した。
しかしこの発言後にJPモルガンはファンド会社でビットコインを買い込んだのが発覚し、ビットコイン市場取引会社マネージングパートナーであるFlorian Schweitzer(フロリアン・シュバイツァー氏)がスウェーデンの金融監督官とともにJPモルガンを告訴した。
Schweitzer氏が属している「Blockswater」は、月に2,500万ドル(約28億円)分のビットコイン取引が行われており、Schweitzer氏はスウェーデンの規制当局にDimon氏の調査依頼をしたという。
偶然のタイミング
JPモルガンが市場操作しているのでは?という疑惑が浮上した理由に、的確なタイミングでJPモルガンがあるリストに加わったことが挙げられる。
それはスウェーデンの証券取引管理会社「Nasdaq Nordic」が作成しているビットコインバイヤーのリストで、Dimon氏の批判の翌日に、JPモルガンはこのビットコインバイヤーリストに加わっていたという。
ビットコインの価格はDimon氏がビットコインに対して発言をしてから24%も下落し、あるファイナンスブログでは
「JPモルガンは安くしてからビットコイン取引を行っていた」
と批判している。これを踏まえてJPモルガンはロイター通信に対し、
「あの買い注文は自社用ではなく、顧客用の注文だ」
と述べていた。ちなみにスウェーデンにおける市場操作は2年間の懲役刑が課される可能性があるという。
Dimon氏のビットコイン批判は今に始まったことではない。2015年後半にビットコインが400ドル(4.4万円)以下で取引されていた頃に、ビットコインを「時間の無駄」だと批判していた。その翌月にも、ダボスで開催されたWEF(World Economic Forum)サミットで「ビットコインの背景にも何もないし、政府もやがて扱いをやめるだろう」
と述べていたという。
この発言に対して仮想通貨業界に精通していないアナリストや専門家は、
「Dimon氏は大手銀行のCEOとして偉大だ」
と賞賛したようだが、トレーダーや起業家、仮想通貨専門家は猛烈に批判していた。
原典:「Jamie Dimon’s Bitcoin Comments Accused as Market Abuse in Sweden」
ここまでの内容と考察
先日ビットコインに対して「詐欺だ」と批判したJPモルガンのCEO:Jamie Dimon氏の影響により、一時仮想通貨市場は下落しました。
そんなJPモルガンが実はビットコインを買い込んでいたらしく、それが原因で告訴されていると言います。スウェーデンの金融当局も調査に乗りだしており、最悪の場合懲役2年に課される可能性も。
JPモルガンは自社利益のためにビットコイン取引をしたわけではないと主張しているので、争点はそこになりそうですね。
ただ、いずれにせよこのような発言1つで下落してしまう仮想通貨市場は、まだまだ不安定だと言えますね。逆に言えば仮想通貨はまだ大きく上がる可能性があるとも言えます。
ただ最近ビットコインを含めた仮想通貨に対するネガティブな予測が多く、「ビットコインの価値がゼロになる」や「ビットコイン本来の価格は3分の1が妥当だ」といったものがあります。
確かに今は仮想通貨バブルと言われる時代で、多少過剰に評価されている部分もあるかもしれませんが、世界への普及率を踏まえれば今後ビットコインの価格がゼロになる、もしくは消滅する可能性はないのではないでしょうか。