ビットコインの適正価格は現在の3分の1?

世界の大手保険企業「Allianz(アリアンツ)」の経済顧問であるMohanmed El-Erian(モハメド・エル―エリアン氏)は、ビットコインの価格は仮想通貨の真価を遥かに上回っていると述べている。

9月の中国の取引所規制からの一連で仮想通貨市場は一時縮小したが、最も影響があったのはJPモルガンのCEO:Jamie Dimon(ジェイミー・ディモン氏)の発言だったという。

Dimon氏はビットコインを「詐欺だ」と罵倒したのを踏まえて、昨日Wall Street Jornal誌は「ビットコインの価値がゼロになる可能性がある」と発表した。

経済学者でもあるMohanmed氏は、

「今のビットコイン投資家が想定している価格がほとんど実現しない価格である。」

とも述べている。確かにMohanmed氏もビットコインは「革新的で破壊的な技術」であると賞賛しており、中でもP2Pシステムは今後も存続していくだろうと考えている。しかし多くのビットコイン投資家は現在のビットコイン価格から、あり得ない価格をも想定してしまっていると断言した。

実際Mohanmed氏が想定しているビットコインの正当な価格は、約1,300ドル(約14万円)~2,000ドル(約22万円)くらいだという。

一方で先週、CMEグループ(世界のデリバティブ取引所運営会社)夕食会に参加したMohanmed氏は「仮想通貨は世界に今すぐ影響を与えるものではない」と述べていたという。

さらにMohanmed氏は「仮想通貨は金の代用品ではないし、貴金属には関係ない」と主張したが、貴金属業界は「仮想通貨はもはや金の一部であり、問題でもある。仮想通貨が今後この業界にどんな影響を与えてくるのかに注意を払う必要がある。」と反論した。

原典:「Bitcoin Price Triple Its True Value, Claims Allianz Economist

ここまでの内容と考察

今回はビットコインの価格が過大評価されているという経済学者の予測についてです。

Allianzの経済顧問でもあり、経済学者でもあるMohanmed氏は、ビットコインの価格は現在の約3分の1にあたる約1,300ドル(約14万円)~2,000ドル(約22万円)が正当な価格だと主張しています。

確かに仮想通貨バブルと言われている今の価格が適正価格ではないかもしれませんが、ビットコインは今後需要とともに価格は上がっていくのでは?と思います。

ビットコインは価格の上昇を助ける「希少性」を出すために、発行枚数も2100万枚と制限していますね。現在はマイニングでしか発行されない時期に入っていますが、依然ビットコインのインフラ整備はとどまることを知りません。

世界ではもちろんのこと、日本でも先日大手旅行会社H.I.Sがビットコイン決済を導入しました。旅行業者への参入はこれが初で、新たな可能性を感じさせましたね。

他にもコンサートや劇場のチケット販売会社である「チケットキャンプ」でもビットコイン決済が導入されています。今後は「ぐるなび」でもビットコイン決済が予定されており、様々な業界でビットコインの決済が可能となるようです。

こうした背景を踏まえて、いくらなんでもビットコインの価格がゼロになることはないだろう…と思っています。インターネットがこれだけ普及している社会からビットコインをだけを無くすのはほぼ不可能だと言えます。

ビットコインの価格がゼロになるという予測は実現しないことを祈っています。笑