中国のEC大手JD.com、ブロックチェーンプラットフォームを発表!

中国のEC(イーコマース)大手「JD.com」は、独自のブロックチェーンプラットフォームによるサービスを発表した。

このプラットフォームは、資産評価やサプライチェーン情報の追跡、証明認証などによって、ユーザーのブロックチェーンアプリ開発を支援するものとなっている。

つまり、顧客はクラウド上で簡単に独自のスマートフォンアプリを構築できるようになるのだ。

同社は、ユーザーがカスタマイズできるようにアプリストアの充実を図り、ブロックチェーンのソフトウェアやツールを提供していきたいとしている。

さらに、JD.comはこのプラットフォームの最初の顧客としてCPIC(中国太平洋保険)を挙げた。

中国の課税システムで利用される公式領収書「発票(ファーピャオ)」を発行する時にブロックチェーン技術を利用することで、会計プロセスの効率化を実現できるとしている。

JD.comは今年の初め、北京にAI Catapult(AI カタパルト)を立ち上げ、ブロックチェーンとAIの新たな活用法を目指してきた。

また、今年2月には25億ドル(約2760億円)の資金を様々な投資家から調達するなど、各業界のパイオニアと協力して新しいテクノロジーの開発に尽力してきていた。

原典:「Chinese Retail Giant JD.com Launches Open Blockchain Platform

ここまでの内容と考察

中国のJD.comが、ブロックチェーンプラットフォームによるサービスを発表したという今回のニュース。

JD.comは、今年の6月に金融サービスにおいて銀行や証券会社と提携して資産担保証券をブロックチェーンで発行することが発表されるなど、これまで人工知能やブロックチェーン技術に会社をあげて力を入れてきました。

JD.comと同じ中国ECサイト大手のアリババもブロックチェーンをはじめとした最新技術への投資や研究を行っています。

このようにICOが全面禁止されている中国であっても、ブロックチェーン技術の利用は大きく進むと考えられます。

中国でのブロックチェーン技術の進歩に今後も目が離せませんね。