サウジの王族投資家「bitcoinはいつかゼロになる」

サウジアラビアの王族であるAlwaleed bin Talal（アルワリード・ビン・タラル）氏は、管理者のいない通貨であるビットコインは「無価値になる」と考えている。

ビットコインは10月の50％を超える急騰により6,200ドル（約68万6,000万円）まで価格が上昇し、現在仮想通貨市場の中で約59％のシェアをもっている。

一方で、ベテランの投資家はビットコインに対して懐疑的である。シティグループ、アップル、およびTwitterなどの株式を大量保有する大投資家であるアルワリード氏は、CNBCの取材に対して

「ビットコインの経済モデルは価値をなさない。中央銀行に規制・管理されていない通貨など無価値になるはずである。」

「　仮想通貨市場は現在バブル期にあり、急激な株価下落を巻き起こしたエンロン詐欺事件を思い起こさせる。ビットコインは第二のエンロンになる可能性があるだろう。　」

と述べている。

加えて、

「ビットコインに価値があったとしても政府が押しつぶすだろう。」

と語った。

アルワリード氏と同様の意見を持つのが、JPモルガンのDimon氏であり、Dimon氏は

「ビットコインは詐欺である。ビットコインに投資するのはばかげている。」

と警告している。

一方、彼らの意見に真っ向から反論したのが、IT起業家Kim Dotcom（キム・ドクトム）氏である。

ドクトム氏はツイッターで

「アルワリード氏は、ドナルド・トランプが米国大統領選挙で勝つことはできない信じていたが、トランプ氏の当選がわかるとすぐに意見を180度変えた。」

と語っている。

Same Prince Alwaleed who said Trump's a disgrace and will never be President. And after Trump won he apologized. More like Prince Alt-Delete https://t.co/PeDedv6K2u

— Kim Dotcom (@KimDotcom) 2017年10月23日

今回のアルワリード氏のネガティブな意見は、ビットコインに市場を奪われる可能性のある金融業者やベテラン投資家からの支持を得ている。

一方で、それ以外の人々はビットコインに対して肯定的な意見を持つようになってきている。

有名なヘッジファンドマネージャーのMark Yusko（マーク・ユスコ）氏も、

「今後20年間でビットコインの価格が100万ドル（約1億1,000万円）に上昇する可能性がある」

と予測している。

原典：「Bitcoin will ‘Implode’ Like Enron: Billionaire Saudi Prince Alwaleed」

ここまでの内容と考察

相変わらずビットコインに関する様々な意見が混在していますね。

今回新しく出てきたのは、サウジアラビアの王族であり大投資家でもあるアルワリード氏の意見です。

アルワリード氏の意見は「ビットコインが中央銀行に管理されていない通貨はつぶされる」というものであるが、中央集権であるイーサリアムのどうなのか？という疑問や、日本政府がビットコインをはじめとした仮想通貨の普及に対して前向きなので、日本国内では広まっていくのではないか？などアルワリード氏の意見には疑問点が多いです。

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