元ゴールドマンサックスの副社長「ビットコイン投資は賭けのようなものだ」

元ゴールドマンサックスの副社長「ビットコイン投資は賭けのようなものだ」

元ゴールドマンサックスのVP(副社長)であるMatthew Goatz(マチュー・ゴーツ)氏は、ビットコインへの投資は1990年代初めに流行ったインターネット企業への投資に匹敵すると考えている。

Goatz氏は今年初めにBlockTower Capitalを共同設立し、その時に現在のビットコインの普及を1990年代のインターネットの発展と比較したという。当時インターネットがデジタル化への革命的な物であることは間違いなかったが、この技術を最大限に活用できる有効な投資方法はなかった。

しかし、これに対してGoatz氏は

「確かにビットコインをはじめとする仮想通貨は非常に革新的だと思う。ただ思い出してほしいのは、Yahooが出てきた時、誰もが革新的だと思ったはずだ。でも現在はYahooではなく、そのあとに出てきたGoogleが主流だよね。」

と述べている。

実際、1994年ごろに立ち上がったAmazonが、20年経った現在こんなに普及するなんて誰が予測できただろうか。それと同様に、最初に誕生したインターネット検索エンジン「Archie」のユーザーは、その後世界中の人々にとってインターネット検索エンジンが日常生活においてここまで普及してくると想像できただろうか。

Goatz氏は、

「かつての歴史の中で他の産業をみても、最初に出てきたからといって、必ずしもそれが最終的な価値を得られるという訳ではない。」

と話している。

ビットコインは、似ている、もしくはわずかに優れている機能を導入している他の仮想通貨との比較においても、最初に誕生した仮想通貨であり、それをベースにしているという利点はある。

具体的にビットコインの特徴や安定性、そして開発者サポートといった機能をベースに、他のアルトコインは存在している。

これに対してもGoatz氏は

「例を挙げれば仮想通貨はFacebookのようなものだ。例えば誰かがFacebookより少し良い機能を持つソーシャルネットワークを作ったとする。

確かにそれは素晴らしいけど、やはり先に誕生したものの影響は強いし、その誰かも実際既存のFacebookを潰すつもりはないだろう。」

と話している。

原典:「Investing in Bitcoin is Like Betting on Internet Companies in 90s, Says Fmr. Goldman Sachs VP

ここまでの内容と考察

仮想通貨市場を席巻しているビットコインの市場シェアは、50%以上です。ビットコインに対抗できる仮想通貨は、市場シェア20%を誇る、第二位のイーサリアムですがが、倍以上の差をつけられています。

戦争戦略を経営に応用したとして、経営者に読まれているランチェスター戦略では、市場シェア41.7%を首位独走の条件としています。

ビットコインは、首位独走の条件をクリアしており、首位の座を安定的に保てる状況にあります。

だからと言って、他の仮想通貨はビットコインに勝てないというわけではありません。仮想通貨ごとに特徴的な機能が異なり、使用方法が違います。

例えば、リップルは海外送金システムを構築しており、現在のビットコインにはないシステムを持っています。

また、イーサリアムは、スマートコントラクトという、契約内容の保存と執行を自動的に行う機能がついています。

このように各仮想通貨は、それぞれに使用用途が異なり、単純にビットコインにとって代わられるということはありません。

今後、ビットコインに様々な機能が追加され(現状はまだまだ厳しい)、他の仮想通貨にとって代わることができるようになれば、ビットコインが仮想通貨内の市場シェアをさらに高めることになると思います。

仮想通貨内の市場シェア競争という視点を持っておくことも良いのではないでしょうか。