中国の影響を受けたイーサリアムの価格が12%回復!

イーサリアムの価格が12%も回復

CoinMarketCap.comは、9月18日(月)に仮想通貨の価格が軒並み回復し、イーサリアムの価格上昇率が時価総額トップ6の中で最も大きかったと報じた。

上昇率は12%を記録し、1ETH=286.18ドル(約31,970円)に達した。さらにイーサリアムの時価総額は270億ドル(約3兆159憶円)まで回復している。

これは、イーサリアムの第3段階目のアップデート「メトロポリス」の開始準備が要因となっているという。

イーサリアムの価格上昇は、7位のNEM(13.36%上昇)を除いて時価総額TOP10の仮想通貨の中で最も大きい。また、今回の仮想通貨の価格回復市場の中で17.14%の価格上昇を見せたIOTAが時価総額8位にランクイン、イーサリアムクラシックは13.96%の価格上昇で時価総額10位を獲得した。

継続するイーサリアムの価格変動

9月1日の1ETH=386.83ドル(約43,160円)というイーサリアムの価格は、6月中旬に記録した過去最高の価格に迫ったものの、7月17日には1ETH=182.35ドル(約20,346円)という価格まで下落。

9月中旬の1ETH=254.64ドル(訳28,408円)から12%の価格上昇を経て、このたび9月18日(月)に1ETH=286.18ドル(31,970円)となった。

驚くべきことに、時価総額TOP100の仮想通貨のうちの97つがこの月曜日で価格が上昇。ビットコインについては、1BTC=3,800ドル(424,118円)の壁を突破、8%もの飛躍を見せた。

これは、投資家らによる「仮想通貨市場の進展」へのさらなる期待や確信を反映しており、なかでも日本の仮想通貨市場への本格参加はグローバル市場において影響が大きい。

中国の取引所「OKCoin」と「Huobi」は10月末に閉鎖(それまではサービスを継続する)予定で、すでに多くの中国の主要な投資家は日本の取引所へと資金を移している。

中国の取引所の閉鎖発表から仮想通貨の価格は全体的に大きな損害を受け、9月2日には過去最高だった価総額も先週の金曜には800億ドル(8兆9,260億円)まで減少。

このような中国の取引所閉鎖の裏で本日見られた仮想通貨市場の回復のもうひとつの要因は、暗号通貨の店頭(販売所)取引の継続的な増加だ。

先週、個人間のビットコイン売買をつなぐプラットフォーム「LocalBitcoins」は、7日間で約7,200万ドル(約80億円)の取引を記録。取引増加の大部分は、中国居住者が居住地域のオーダーブック(板情報)取引では、中国元の預金ができなくなったことに起因する。

イーサリアム、3月の上昇率を維持

イーサリアムの価格は、3月に記録した急激な成長期を維持してきた。仮想通貨の時価総額は、ビットコインが約半分(48.15%)、イーサリアムが約5分の1(19.83%)を占め、ビットコインとイーサリアムまさに仮想通貨のシェアのアイコンとも言うべき存在となっている。

このマーケットリーダーと言えるふたつの仮想通貨のシェアの差は、イーサリアムが31.91%でビットコインが38.42%となった6月16日が最も小さかった。

原典:「Ethereum Makes Notable Gains during Monday’s Marketwide Recovery

ここまでのまとめ

先週全体的に価格が落ち込んだ仮想通貨市場でしたが、見事に回復しました。

創成~成長期とも言える仮想通貨市場ですから、まだまだ投資家の不安がぬぐえぬ印象があり価格の安定はまだ先の見込み。価格が安定する頃には仮想市場はほぼ完成し役割は決まっているでしょうから、価格が安定しない時期こそ上昇期でもあります。

プロのアナリストによればビットコインは5年で25,000ドル(約279万円)になるとの予測もあり、この程度の下落相場はいとも簡単に持ち直すという印象の方が強まりました。

今後さまざまな要因で大きな価格の下落を見せながら長期的に大きく価格が上昇いくとすれば、先週のような大きな価格の下落時はむしろ仮想通貨市場に参加に最適なタイミングとも言えます。