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実は儲からない!?モネロを使ったサイバー犯罪
- 2018/9/3
- 仮想通貨の最新ニュース
独ブラウンシュバイグ大学の調査報告によると、ユーザーのブラウザで勝手にマイニングを行う「クリプトジャッキング」で収益を上げるのは困難なようだ。
サイバー犯罪、それとも新しいマネタイズ方法?
クリプトジャッキングとは、マルウェアを使用し、強制的にユーザーのデバイスでマイニングを行うこと。
サイバー犯罪だと懸念されているこのマイニング方法は、主にコインハイブ社が提供するコードを使用し、匿名通貨「Monero(モネロ)」のマイニング行う。
一方で、ウェブ広告をサイト内に表示する代わりに、合法的な手段によるマイニングによって収益化を図れるのではないかとも期待されている。
最近では、音楽や動画共有サイトである「The Pirates Bay (ザ・パイレーツ・ベイ)」がこれを採用すると発表した。
しかし、今回の調査結果によると、現在のところウェブ上で行う仮想通貨マイニングの収益は見込めない模様。
「クリプトジャッキングを使用するウェブサイトには、平均で1日あたり約24,721人の訪問者があり、約3分間滞在している。」
とドイツのブラウンシュバイグ大学が今週発表した。
また、
「ハッシュレート80 H / sとコードを提供するコインハイブ社の配当を考えると、1日平均約5.8ドル(約643円)程の収益が予測される。
これは、ウェブベースの仮想通貨マイニングでは限られた収益しか得られないという我々の見解を裏付ける。」
と現在のクリプトジャッキングの収益性について報告した。
また、ウェブサイトへユーザーを誘導するために使用するコンテンツの種類はポルノが最も多いそうだ。
さらに、ウェブベースのマイニングが世間から不安視されている中、正当なユースケースは評価されるべきだと研究者らは指摘する。
「ウェブベースのマイニングは確かに合法的なユースケースを持っており、オンライン広告の代わりとなる可能性がある。」
とウェブ上のマイニングによる収益モデルに対する見解を述べた。
原典:「Not a Ticket to Riches: Average Cryptojacking Website Makes Only $5.80 per Day」
ここまでの内容と考察
大衆からは不安視されているブラウザマイニング。
ウェブ広告の代わりとなる収益モデルを確立するとして注目されていますようです。
しかし、最近ではクリプトジャッキングの被害が増加しているのも事実。
今年第1四半期だけでも、その被害がなんと600%増加しています。
ブラウザマイニングによる新しいマネタイズ方法に注目しながら、サイバーセキュリティの問題についても考えていきたいですね。