ビットコインキャッシュの価格が高騰、要因はビットコインのマイニング難易度の調整か

ビットコインキャッシュが11月に再度ハードフォークか?

11月22日の22時ごろ、ビットコインキャッシュの価格が高騰した。1日経過した今も、価格上昇の勢いは止まらず、直近24時間の価格上昇率は30%超え。現在ビットコインキャッシュの価格は、ビットフライヤーにおいて約175,000円で取引されている。

ビットコインキャッシュの価格は、2週間前の11月12日にも急騰しており、一時270,000円を記録。今回のビットコインキャッシュ価格上昇が続けば11月12日につけた過去最高値を更新する可能性もある。

今回ビットコインキャッシュの価格が上昇したのは、「ビットコインのマイニング難易度調整」によるものである。

マイニング難易度調整により、取引の承認作業の計算を行うマイニングが難しくなり、マイニングを行うマイナーたちの収益性が悪くなる。

ビットコインの収益性が悪くなると、ビットコインをマイニングするよりもビットコインキャッシュをマイニングするほうが収益性が高くなる。それにより、ビットコインのマイニングからビットコインキャッシュのマイニングに移動する。

というのもマイナーは巨大なコンピューターを稼働させ、莫大な電気を消費しながら計算を行い、報酬としてコインを得るが、計算が難しくなるとそれに伴って電気料金も高くなり、利益が低くなるのだ。

では、マイナーがビットコインキャッシュのマイニングに移動するとどうなるだろうか?

予想がつくかもしれないが、11月12日に起こったようなビットコインの送金詰まりが大量に発生

11月12日のビットコインの難易度調整の際には、世界中で13万件以上のビットコインの送金が完了しないという出来事が発生していた。

11月25日のビットコインのマイニング難易度調整により、ビットコインの送金詰まりが発生すると、ビットコインの価格が下落し、ビットコインキャッシュに資金が流れるのではないかという期待感からビットコインキャッシュの価格が高騰したのである。

ここまでの内容と考察

本日のビットコインキャッシュ価格の高騰は、10日前を思い出させられましたね!

ここまで乱高下すると、ビットコインを持つべきかビットコインキャッシュを持つべきかという迷いが出て来るかと思います。

そこで参考にしていただけるように、今後どうなるかということに関して、まとめましたのでご紹介します!

11月25日から、ビットコインは送金できなくなる?

まず、11月25日の後ビットコインとビットコインキャッシュの価格はどうなるのかということについてですが、

ビットコインの価格は一時下落、ビットコインキャッシュの価格は急騰するというシナリオが有力でしょう。

ただビットコインは、世界最大の先物取引所への上場が予定されているため、すぐ元の価格に戻り、年内に100万円は軽く超えてくるのではないでしょうか。

10兆円以上の資金を運用するヘッジファンドがビットコイン先物市場への参入を予定しているのですから、ビットコインが下落し続けるということはないはずです。

一方、ビットコインキャッシュはというと、今回の出来事で価格をさらに高騰させ、過去最高値を更新。その高値を維持し続ける可能性が非常に高いです。

11月12日にビットコインキャッシュ価格が急騰後に、急落したことを考えると本当に?と不審に思われるかもしれませんが、明確な根拠があるので、ご説明しますね。

なぜビットコインキャッシュのアップデートが価格高騰を後押しするのか?

11月14日にアップデートされたビットコインキャッシュは、本サイトで以前ご紹介したように、マイニングの難易度調整の期間が10分に短縮されました。

これがビットコインキャッシュの価格高騰後、下落せずに高水準で維持する大きな根拠です。

というのも、以前は2週間毎に難易度調整が行われていたのですが、これが短縮されたことで、ビットコインキャッシュのマイニングの収益性が常にビットコインより高い状態を維持できるようになるからです。

アップデート前なら、2週間ビットコインキャッシュのマイニング難易度が高い状態が続いていたため、2週間という長期間ビットコインキャッシュのマイニングを行うマイナーが少なくなっていました。

しかし、現在ビットコインキャッシュは10分ごとに難易度調整が行われるため、10分待てばマイナーの収益性が高まるため常に安定的にマイニングがされるのです。

これに加えて、さらに今回のアップデートでビットコインキャッシュにとって有益な変更がなされました!

それは、ビットコインキャッシュのマイニングが安定的に行われているときは、マイニングの難易度が変わらないという変更です。

つまり、安定的にマイニングされ続けていれば、マイニング難易度が低い状態がずっと続き(マイナーの収益性が高まり)ます。

これにより、ビットコインよりビットコインキャッシュを選ぶマイナーが増加するのです

結果、ビットコインキャッシュの送金スピードは常に安定。一方、ビットコインの送金は詰まり続けることになります。

最終的には、「ビットコインは送金につかいづらいから、ビットコインキャッシュの方が将来性が高い!」と考える人が増え、ビットコインキャッシュの価格が高騰するということになります。

ロジャーバー氏の意味深な発言と資産額

補足ですが、ビットコインキャッシュの価格高騰に一役買っているのが、ビットコインキャッシュを推進している「ビットコインの神」ロジャー・バー氏が、大きな発表をしたことです。

なんと、数千億円とも言われているロジャー・バーの資産をすべてビットコインキャッシュに変えたというのです。

2011年からビットコインに投資をしているロジャー・バー氏は、ビットコインを大量保有していたのですが、今はビットコインキャッシュに資産の大部分を移した発言をしています。

原文:「Roger Ver: ‘I Hold the Majority of My Cryptocoin Wealth in Bitcoin Cash’

さらに、ビットコインとビットコインキャッシュの未来について、「ビットコインの価格はまだ上昇し続けるだろうが、ビットコインキャッシュの価格が高騰し、ビットコイン追い越す日は近いだろう」と語っています。

【ロジャー・バー氏の発言 補足】

11月22日、ツイッターで下のように発言しています。

「ビットコインキャッシュが本物のビットコインであることを世界中に伝えていく。http://Bitcoin.orや、またはSatoshi Nakamotoの論文を参照してほしい。」

結局今後どうなるのか?

考えられるシナリオをまとめました!

1.11月25日に予定されているビットコインのマイニング難易度調整までビットコインキャッシュの価格は上昇し続ける。ビットコインの価格は現状維持か、若干下落。

2.11月25日以降、ビットコインキャッシュの価格は高騰した価格を維持。ビットコインは上昇に転じ、年末までに110万円を達成。

3.年明け1月~2月にかけて、ロジャー・バー氏やマイナーたちがビットコインキャッシュを高騰させるように仕掛けを開始。

4.ビットコインキャッシュの価格は急騰し、ビットコインの価格は急落。ビットコインキャッシュがビットコインにとってかわる。

このようになりますが、正直4に関しては、不透明な部分が大きすぎて何とも言えません。。。

マイナーたちからの仕掛けがあることは間違いないと思いますが、ここでビットコインキャッシュがビットコインを一気に追い抜かしてしまうのかということに関しては、今後の動向を見てかなければいけません。

ただ、年明けにビットコインキャッシュがビットコインに肉薄してくる可能性は高いでしょうから、心の準備はしておいた方が良いでしょう。