ジハン・ウー氏「ビットコインキャッシュが本当のビットコインだ」

ジハン・ウー氏「ビットコインキャッシュが本当のビットコインだ」

中国の最大手マイニンググループ「ViaBTC」はビットコインのハッシュレート(マイニングにかかわる計算)の20%ほど握っており、世界最大のマイニンググループとなっている。ビットコイン市場では大きな力を持つ。

「ViaBTC」を運営するジハン・ウーが、最近、ツイッターでビットコインキャッシュについて言及することが多くなっている。

あるツイートでジハンウー氏は、「ビットコインキャッシュが本当のビットコイン」であるという発言をしたことで、投資家の多くがビットコインキャッシュに注目。最近のビットコインキャッシュの価格上昇に影響を与えた。

ジハンウー氏を含め、ビットコインキャッシュを支持する人々がビットコインの生みの親「ナカモト サトシ」の意志を継ぐ仮想通貨であると主張している。

そんな中、先日ジハンウー氏は、ビットコインキャッシュに関する取り組みを再確認する内容についてツイートを行った。

本当にビットコインキャッシュは影響力を強めているのか?

このような状況がありながら、現状はビットコインキャッシュが仮想通貨市場に大きな影響を与えているとは言い難い状況だ。

というのも、ビットコインキャッシュはブロック容量が8MBとビットコインの4倍であるにもかかわらず、ほとんどマイニングが行われていない状況だからである。

マイニングの量が取引スピードを決めるビットコインやビットコインキャッシュの仕組みであるため、このような状況では、取引スピードは格段に遅くなる。

つまり、ビットコインキャッシュが「ナカモト サトシ」の意志を継いでいると主張するしていたとしても、今のところ状況が良くなっているとは言えない。

マイナーのサポートが増加することがビットコインキャッシュの発展にかかせない。

ジハンウー氏に対する批判

あるツイッターユーザーがジハン・ウー氏に対して、「ビットコイン キャッシュは意味を持たない」という興味深い発言をしている。

確かにビットコインキャッシュは主に中国のマイニンググループから支援されているため、この発言に間違いはない。

ジハン・ウー氏は、大手マイニンググループ「ViaBTC」を運営しており、ビットコインキャッシュを推進するのは当然である。

補足:SegWit2xは無意味である

Bitcoinにかかわる人々は、ビットコインのブロック容量増加に関する問題について継続して議論してきた。この問題に関する解決策は人によって意見が分かれるが、8月に行われた「SegWit」は、その問題を緩和し、現在のビットコインネットワーク上で上手く作動している。

一方で、11月16日に予定されている「SwgWit2x」がブロック容量増加に関する問題を解決するかどうかについては疑問である。

ライトコインが9月に導入完了した「Lightning Network」をビットコインに導入することができればブロックサイズの問題はすべて解決される。

原典:「Jihan Wu Claims Bitcoin Cash is “Very Satoshi Nakamoto”

ここまでの内容と考察

中国のマイニンググループの中でも最も大きな影響力を持っているジハンウー氏が、ビットコインキャッシュに注目していることが、最近話題となっていますね。

ビットコインのコア開発者とマイニンググループとの間の争いから、ジハンウー氏を中心にビットコインキャッシュが誕生したと言われているように、ビットコインキャッシュとジハンウー氏は密接にかかわっています。

他に「ビットコインの神」と呼ばれているロジャーバー氏もビットコインキャッシュが本当のビットコインであると発言しており、ここ最近はビットコインキャッシュへ注目があつまっています。実際価格も上昇基調。

現在ビットコインキャッシュの価格は5万円弱となっていますが、29日には約6万円まで急騰しています。