「ビットコインは深刻なリスクを抱えている」UBSの投資チーフ

UBSのCEOが「富裕層が仮想通貨へ投資するには時期尚早である」と発言

世界最大金融機関UBSグループの投資マネージャーHaefele氏が、ビットコインの非中央集権という特徴を批判し、ビットコインに投資する予定がないことを公表した。

2017年、ビットコインは価格の急上昇を見せており、かつ勢いが衰えていない。そんな中Haefele氏は「UBSのポートフォリオのほんの一部にさえも入れるつもりはない」と述べた。

会社のポートフォリオに入っていない資産に関して、UBSは強く批判する傾向がある。

先月だけでも、少なくとも3人のUBSの部長とアナリストが仮想通貨市場を批判。ゴールドマン・サックスが発表した、投資家が仮想通貨に興味があることを示すレポートにさえ異議を唱える。

UBSグループのCEO、セルジオ・エモーティ氏は、ビットコインについて「高額の賭けをする意義はない」と述べている。

その後、UBSはビットコインを「投機的なバブル」と表現した白書を発表。UBSのエコノミストはビットコイン先物が17世紀のチューリップバブルを彷彿とさせるとまで批判を強めている。

もちろんビットコインに関するUBSの批判は、表面上だけを見るべきではない。というのもブロックチェーン技術の可能性を認識して、独自の仮想通貨トークンプロジェクトを開始している。

UBSは2015年からこのプロジェクトに取り組んでおり、2018年にはβ版をリリースする予定である。