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イーサリアム、ビットコインの価格は、大きな売りでも安定している?
- 2017/8/17
- 仮想通貨の最新ニュース
8月15日(火)に韓国のトレーダーらがイーサリアムとビットコインの売却を開始し、それによって仮想通貨市場全体は下落しました。
仮想通貨の2大勢力であるビットコインとイーサリアムの価格は、翌日8月16日(水)に安定し、いずれも継続的な価格変動は起こっていません。
実際、仮想通貨市場全体の時価総額は少し回復しました。8月15日に1,300億ドル(約143,000円)を下回ったのですが、8月16日現在、1366億ドル(約150,260円)にまで上昇しています。
ビットコインの価格は4,000ドルの水準を維持
ビットコイン価格は週末に最高値を更新した後下落に転じ、8月15日(火)には4,000ドル(約440,000円)を下回りました。
4,200ドル(約462,000円)を下回った後は、上昇に転じることなく、そのまま3,906ドル(約429,660円)まで下降してしまいました。
一方、8月16日に入ると、数時間で価格を4,148ドル(約456,280円)まで戻しています。ビットコインは現在、685億ドル(約7兆5,350円)の時価総額を有しています。
そんなビットコインの価格に関する予測は多くあります。
例えば、RTホストのMax Keizer(マックス・カイザー氏)とBitMEX社のCEO、Arthur Hayes(アーサー・ヘイエス氏)は次に5,000ドル(約550,000円)に到達すると考えていますし、投資家のRonnie Moas(ロニー・モアス氏)は年末までに7,500ドル(約825,000円)まで上昇すると予測しています。
一方、Goldman Sachsのチーフ・テクニカル・アナリスト、Sheba Jafari(シェバ・ジャファリ氏)は、5,000ドル(約550,000円)近くになると予測していますが、最終的には2,221ドル(約244,310円)にまで下がると予測しています。彼女の分析は、Elliot Wave Theoryに基づいています。
短期的な予測を除けば、ビットコインが勢いを増していることは否定できません。Goldman Sachs社は最近、
「機関投資家が仮想通貨を無視するのが難しくなっている」
と述べています。
加えて、ビットコインを「流行」と非難したVanEck社は、今となってはBitcoinETFに適用されていますし、ビットコインの価格2021年に10万ドル(約1,100万円)に達するというハーバード大学の学者による予測も出ています。
イーサリアムが300ドルの壁と闘っている?
ビットコインと同様に、イーサリアムの価格も8月15日に下落しましたが、8月16日には安定していました。イーサリアムの価格は7月の暴落後に300ドル(約33,000円)に戻しましたが、300ドル(約33,000円)の壁を上回るのには苦戦しています。
8月16日現在、イーサリアムの価格は292ドル(約32,120円)で、時価総額は275億ドル(約30,250円)です。
それにもかかわらず、イーサリアムのコミュニティメンバーは、イーサリアムの普及を促進させるためにインフラを構築し続けています。
8月14日(月)、Enterprise Ethereum Allianceは、法律に関するワーキンググループの創設を発表しました。
このグループは、法曹界に対してブロックチェーン技術を広めたり、法曹界向けのEthereumを使用したアプリケーションを開発したりするそうです。
アルトコインにはメリットもデメリットもある?
ここ最近、投資家にとってのアルトコイン市場は、良いも悪いも両方を持ち合わせていました。
リップルの価格は6%下落して0.156ドル(約17.16円)となり、時価総額は60億ドル(約6,600円)を下回りました。ビットコインキャッシュもIOTAも大きな価格上昇を見せていません。
一方、NEMの価格は13%上昇して0.269ドル(約29.59円)となり、投資家は数日後に安心感を得ることができました。
NEMの価格は約9%上昇し、時価総額ランキングでライトコインを8位に押し上げました。また、DASHは10%高の216ドル(約23,760円)となり、時価総額は16億ドルに上昇し、注目の仮想通貨の一つとなっていました。
また、イーサリアム・クラシックに関しては、時価総額ランキングのトップ10を1%下回って13.61ドル(約1,497.1円)となっています。
ビットコインは市場シェア50%以上を維持
ビットコインは、8月15日の価格下落にもかかわらず、仮想通貨市場全体の50%強の市場シェアを維持しています。
イーサリアムは市場シェア20%を占め、その他800以上のアルトコイン合計で残りの30%を占めています。
原典:「Ethereum, Bitcoin Prices Stable after Tuesday Pullback」
ここまでの内容と考察
ビットコイン価格が、強力な需要に下支えされている。
韓国の主要投資家による売却があった後、たったの2日で元の水準まで戻していることが、それを証明している。
上記の記事にあるように、8月15日に価格下落から上昇に転じ、8月16日には約470,000円まで上昇した。その後の動向であるが、8月17日にはさらなる上昇を見せ、約486,000円まで値を上げており、8月15日に記録した最高値まで迫る勢いである。
引用:https://bitflyer.jp/
ビットコイン、イーサリアム、NEMを使ったCOMSAに関する記事が日経新聞に掲載されるなど、ビットコインをはじめ仮想通貨に関する注目度は日に日に高まり、その高まりと比例してビットコインの価格も上昇している。
ここ一週間のビットコイン価格の上昇は、「バブル」であると言う人もいる。その可能性は否定できず、11月に予定されているハードフォーク前後には、大きな調整が起こることも考えられる。
しかし、ここまで世界的に注目されており、さらなる成長が見込める市場において、これ以上、上がらないと考える人はほとんどいないだろう。