ビットコインとイーサリアムの価格が、急騰後、落ち着きを取り戻す

10月17日(火)、ビットコインとイーサリアムを含む市場の大部分の仮想通貨は、ここ一週間の価格上昇から一転下落に転じた。

上位2通貨について、ビットコインの価格が5,800ドル(約638,000円)から5,600ドル(約616,000円)に、イーサリアムの価格が340ドル(約37,400円)から320ドル(約35,200円)に下落した。

ハードフォーク後、イーサリアムの価格が低下

10月16日(月)、市場がイーサリアムハードフォークにポジティブな反応をし、イーサリアムの価格が、約340ドル(約37,400円)を超えた。

何度かお伝えしているように、今回のハードフォークは「ビザンチウム」ハードフォークと呼ばれている。

ビザンチウムでは、プライバシー対策とネットワーク効率の向上に重点を置いてアップデートを実施。プライバシー対策では、プライバシー保護を目的とした仮想通貨「Zcash」と共同開発し、ZKSNARKという機能を追加している。

このビザンチウム後、イーサリアムの共同設立者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏が声明を発表したことにより、価格が310ドル(約34,100円)から340ドル(約37,400円)まで30ドル(約3,300円)の増加を記録したが、

その後、仮想通貨市場全体の価格下落にともなって、イーサリアムの価格も320ドル(約35,200円)まで下がった。

このようにビットコインやイーサリアムのような時価総額上位の仮想通貨は、大きな急騰後に価格の調整(下落)が発生することが多い。

ビットコイン価格は5,600ドル付近で安定

直近7日間で、ビットコインの価格は4,700ドル(約506,000円)から5,600ドル(約616,000円)に上昇したが、アメリカ市場の規制強化を理由に、これからしばらく5,600ドル(約616,000円)付近で推移する可能性が高い。

アメリカで世界最大の仮想通貨取引所であり、全世界の10%の取引を占めるBitFinexが、アメリカ市場での取引所閉鎖を発表した。

これについて、Bitfinex側は次のように述べている。

「発表に示されているとおり、米国の個人顧客向けの取引、預金および引き出し機能は2017年11月9日までに終了する予定です。米国の顧客は、顧客間の取引を既に停止しており、今後11月9日を目途に、運営・顧客間の取引も停止する予定です。」

短期的にみるとは、アメリカ市場の規制の枠組みが決定するまで、ビットコイン価格は5,600ドル(約616,000円)付近を推移するのではないだろうか。

原典:「Bitcoin and Ethereum Price Takes Minor Correction Despite Market Optimism

ここまでの内容と考察

ここ1週間ほど仮想通貨市場を賑わわせていた、ビットコインゴールドハードフォークやSegWit2xの話題が一息つき、これから数日はビットコインの価格変動は小さくなるのではないでしょうか。

また、イーサリアムのビザンチウムハードフォークが一昨日実装されたり、3日間にわたるリップル主催のフィンテックに関するカンファレンス「SWELL」も本日で終了したりと、時価総額上位の仮想通貨に関係する大きなイベントが終わりに近づいています。

これにより、イーサリアムやリップルに関しても落ち着くのではではないかと予想しています。

10月25日に、ビットコインゴールドのハードフォークが発生するまでの1週間は、少し様子見です。