中国の取引所「Binance(バイナンス)」がハッキングの噂を否定!取引再開へ?

中国の大手仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」でメンテナンス後にアクセス制限が発生し、「ハッキングされたのでは?」という噂が出回っていた。

しかし正式にBinanceはそのハッキングの噂を否定。単なるシステムの問題だと発表した。

Binanceにアクセスできない状態が続く

2月8日(水)に、Binanceは自社公式Twitterで1日数十億ドル相当のボリューム処理交換システムの問題によって、ユーザーは一時的にアクセスできない可能性があると発表したという。

この1時間後、Binaneは自社のレプリカデータベースを完全に再起動させることのメンテナンスに時間がかかることや、プラットフォームをオンラインに戻す作業に何時間もかかるという説明を加えた。

さらにその後、BinanceのCEO:Changpeng Zhao(チャンフェン・ザオ)氏が、

「メンテナンスの完了まで10時間以上かかるかもしれない」

と情報を更新したという。このZhao氏の発表の時点で既に13時間経過しており、利用者は自分のウォレットや取引所にアクセスできないという不満を抱えていたという。

ハッキングの噂を全面否定

このメンテナンスの過剰な延長や不自然なアップデートによって、一部のユーザーは

「Binanceはハッキングされたのではないか?」

という噂を口にするようになった。この噂に対して、多くの発言で注目されているJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏も、

「確かな証拠はないが、Binanceがハッキングされているという噂が飛び回っている。それが事実ならじきに何らかの形で発表があるだろう。」

とTwitterで反応し、ユーザーの不安を煽る形となった。

一方BinanceはMcAfee氏のTweetを完全否定。CEOのZhao氏は、ハッキングされていないという事実の裏付けに必要な写真を付けてさらにTweetしたという。

このTweetに対してMcAfee氏は、

「残念ながら、私はこのようなケースを何十件も見てきたし報告も受けてきた。証拠がないので何とも言えないが、ハッキングの可能性は少なからずある。」

と反論した。

原典:「Binance Denies Hack Rumors, Plans to Reopen Trading Friday Morning

ここまでの内容と考察

今や世界の大手取引所にも数えられている「Binance(バイナンス)」。

取扱いコイン数は400種類以上に上り、手数料も他の取引所と比較して安く済むというのが大きな特徴です。

そんなBinanceにアクセスできないという事態が起こっています。

年末から新規ユーザーの受け入れを一時制限しており、それに伴うメンテナンスを行ったばかりのBinance。今回はサーバーの再起動やシステムの問題改善のためのメンテナンスによって大幅に取引再開時間が遅延しており、ハッキングか?という噂が回っているといいます。

取引所のハッキングといえば、1月末に日本の取引所「コインチェック」がハッキングされましたね。580億円相当のNEMがハッキングされたということで、コインチェック側も現在追跡を行っており、被害者への返金についても間もなく発表があるかと思います。

いずれにせよ仮想通貨のリスクはやはり「ハッキング」。特にハッカーたちは取引所へハッキングできる機会を常に伺っています。

そういう意味では取引所のウォレットではなく、自分で管理できるハードウォレットやペーパーウォレットで対策するのが良いかもしれませんね。