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BCHコミュニティ分裂か?自称サトシナカモトによる新クライエント
- 2018/9/2
- 仮想通貨の最新ニュース
今年11月に予定されているBCHハードフォークを巡って、様々な業界著名人が仲介をする中、議論が激しさを増している。
高まるネットワーク分裂の危機
先週木曜日、自称サトシナカモトを語るCraig Wright(クレイグ・ライト)氏率いるBCH開発チームnChain(エヌ・チェイン)が、
Bitcoin Satoshi Vision(ビットコイン・サトシ・ビジョン)と称される仮想通貨「ビットコインキャッシュ」のマイニングソフトウェアα版をリリースした。
これと同時に、nChainはBCHマイニングプールを「サトシナカモトの元来の思想に沿って」今月中に始動させると発表。
11月のBCHハードフォークに向けて準備を進めていることを明かした。
現在最大規模のBCHマイニングプールを運営するCoinGeekの支援を受けるnChainによる今回の新BCHクライアントの発表は、
最も一般的なクライアントを提供するBitcoin ABC開発チームを肉薄することとなる。
この対立する両開発チームは、ビットコインキャッシュの技術的未来について異なるビジョンがあり、妥協を許そうとしない。
そのため、BCHネットワークが11月に予定されているハードフォークを実施すると、BCHネットワークが分割され、それによって様々な問題が生じるのではないかと危惧されている。
実は妥協することも可能?
一方、ビットコインキャッシュが競合するネットワークに分裂する前に、複数の開発チームが仲介を試みているようだ。
2番目に人気のあるBCHクライアントを提供するBitcoin Unlimited(ビットコイン・アンリミテッド)は、Bitcoin ABCとnChainが予定しているプロトコールの変更に対して、その両方に対応することができるクラアントを発表している。
また、BCHネットワークの約25%を支配すると主張している通称「Cobra(コブラ)」はリプレイ保護を除いて新しい機能を追加しないBCHクライアントをリリースすることを発表。
これにより、ハードフォーク時に起こる可能性が高まるリプレイ攻撃からユーザーの資産を守ることができるとCobraは述べている。
原典:「Craig Wright Releases ‘Satoshi Vision’ Bitcoin Cash Client, Launches Mining Pool」
ここまでの内容と考察
ビットコインキャッシュ開発チームのnChainがハードフォークに向けて新しいクライエントをリリースしたという今回のニュース。
様々な情報がソーシャルメディアで飛び交う中、Bitmain(ビットメイン)社の創設者であるJihan Wu(ジハン・ウー)氏は、このツイートからもnChainの新しいクライエントサポートするとは発表「していない」ようです。
Coingeek hires fiction writers, but not news reporters. pic.twitter.com/vz3vGtvH9q
— Jihan Wu (@JihanWu) 2018年8月30日
また、「ビットコイン・ジーザス」の異名を持ち、「ビットコインキャッシュ」を奨励していること知られているRoger Ver(ロジャー・バー)氏は、今回のハードフォークについて一切言及していません。
今年のBCHハードフォークの進捗に注目していきたいですね。