オーストリア中央銀行が「不安定さを持つビットコインはもはや通貨ではない」と言及

オーストリア中央銀行の現会長兼、ヨーロッパ中央銀行理事会のメンバーでもあるEwald Nowotny氏は、ビットコインを通貨として認識できないと述べています。

ある新聞社「Kleine Zeitung」とのインタビューで、Ewald氏は日本が法的な決済手段としてビットコインを承認したことについて質問をされていた。日本のビットコイン早期受け入れに対して彼は、

ビットコインは、通貨として安定していくために必要な物が欠けている。それはつまり通貨ではなく、投機的なものに近い。

と述べています。

最近、8月1日のビットコイン分裂問題で騒がれているビットコイン。(8月1日に何が起こるのかについて詳しくまとめた記事はこちら

そんなビットコインを含む仮想通貨は基本的な仕組みとして、中央管理人が存在していません。例えば円やドルと言った法定通貨には、それぞれの国の中央銀行が管理・発行していますね。

一方仮想通貨は国からの管理を避け、グローバルに広がっていくことが出来るのです。

国から管理をされず、法定通貨よりメリット(手数料や取引速度などが優れている)がある仮想通貨は、国の通貨を発行している中央銀行から猛反対を受けていました。

もちろん利便性が高いビットコインなどを主要な通貨として使われ始めてしまったら、法定通貨は機能しなくなってしまいますからね。

しかしNowotny氏は「オーストリアをはじめとする中央銀行理事会は仮想通貨に反対していない」と述べています。

さらに

「過去にも仮想通貨のようなものがバブルとなって世に大きな影響を与え、そしてそれがはじけることによってネガティブな心理的影響になっていた。」

とも述べています。

実は1,800以上の郵便局でビットコイン、イーサリアム、ライトコインと言ったか仮想通貨を購入することができるようになっており、ヨーロッパ最大取引所「Bitpanda」とオーストリア郵便局が連携を組みました。

このパートナーシップが結ばれたことによって、仮想通貨を郵便局で安全に、かつ簡単に購入出来るようになったと言います。

原典:「Bitcoin Isn’t a Currency due to its Instability, Claims Austrian Central Bank Governor

ここまでの内容と考察

今回はビットコインをオーストリアの銀行が扱うかどうかのニュースでした。

ただNowotny氏の言う通り、現段階でのビットコインはボラティリティ(価格変動率)が大きすぎて、とてもじゃありませんが安定した通貨とは言えませんね。

さらに少し触れましたように、8月1日(7月23日の可能性あり)にビットコインが分裂するともいわれているので、価格が安定するのはまだまだ先になりそうです。