ライトコインの価格が過去最高値となる74ドルへ到達!

ライトコインの価格が8月30日(木)に74ドル(約8,100円)にまで上昇し、時価総額は39億ドル(約4,200億円)にまで達した。

この事実を踏まえて、ライトコイン創始者であるCharlie Lee(チャーリー・リー氏)はLightning Network対応のウォレットがネット上に「インストールされ、動作している」と発表された影響が大きいという。

ライトコインの価格が74ドルでレコード更新

先週はライトコインは60ドル(約6,600円)と70ドル(約7,700円)の間を彷徨いながら推移しており、今週74ドル(約8,100円)に到達し、1週間ごとの上昇率でみるとほとんど50%ずつ上昇していることになる。

多くの場合そうであるように、ビットコインをはじめとする仮想通貨業界はアジア圏の強力な需要と取引量によって押し上げられている。

韓国の大手取引所「Bithumb」におけるLTC(ライトコイン)/KRW(ウォン)の取引ペアは1億1,900万ドル(約131億ドル)。

中国の取引所である「OKcoin」と「Huobi」のLTC/CNYペアは合計で1億7,400万円ドル(約191億円)の取引量だった。他にもLTC/USDペアであるGDAXは、7,750万ドル(約85万円)の取引量である。

Lightningネットワークが新たなウォレット「LTC Mainnet」で作動

そもそもライトコインへの注目が集まったのはリー氏のツイートが主な要因だったようで、このツイートではLightningネットワーク対応ウォレットのスクリーンショットが投稿されており、このウォレットの実装に尽力していると述べている。

ちなみにライトコインとビットコインの両方のネットワークでSegwitが有効化されれば、2つの暗号化されたネットワーク間でトランザクションスワップが可能になる。

この「アトミック・スワップ」は仮想通貨の暗号エコシステムにおいて多くの機能を作り出すことが期待されている。リー氏は以前、ライトコインのメインネットワーク上でLightningをテストしていることを明らかにしたが、今回のツイートはこれが正しく動作されている証拠となっている。

仮想通貨業界にとっても記録的な日

30日(木)はライトコインだけではなく、ビットコインにとっても記録的な日だった。ビットコインの価格は過去最高値である4,765ドル(約52万円)を突破し、仮想通貨全体の時価総額は1,730億ドル(約19兆円)に達した。

さらに時価総額が10億ドル(約1,100億円)を超える仮想通貨が初めて14種類にも及んだという。

原典:「Litecoin Price Hits $74 to Shatter All-Time High

ここまでの内容と考察

ライトコインとビットコインはともに大きく上昇した一週間でしたね。

ビットコインが50万円に到達したニュースが大々的に流れていたせいで、あまり表立って配信されていませんでしたが、ライトコインも大きな上昇をしていたのです。

今回この2つの仮想通貨が上昇したのは、本文でも出てくるSegwitの実装とLighningネットワークが鍵となっている。

Lightinigネットワークというのは、簡単に言うとマイクロペイメント(少額決済)を可能にするためのネットワークになります。従来の送金・決済では一回当たり10円~20円の手数料がかかっており、マイクロペイメントに向いていない仕組みになっていました。

これを改善するために、ブロックチェーン外で管理・実行する「オフチェーン」という発想が発案されました。

オフチェーンとは具体的に、最初と最後のブロックだけをビットコインのブロックチェーンに繋ぐことで、本来発生するはずだった手数料が無料になり、かつブロックチェーンに負担をかけないため即時決済・送金が可能になるのです。

ちょっと逸れましたが、ライトコインとビットコインはこのオフチェーンに対応したLightningネットワークを実装しようとしています。

これが本当に実現すれば、今までビットコインの大きな課題だった承認速度や手数料がすべて解消され、より実用的な決済に対応できるようになりますね。

またSegwitが既に実装されたライトコインも圧倒的な速度で決済できるようになるかもしれませんね。

ちなみに最後の14種類というのはこの仮想通貨たちです。