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ビットコインの半減期とは?基本的な仕組みと次の実施予定を公開
- 2017/8/28
- ビットコインについて
気になるビットコイン報酬が半分になる?
今回はマイニングで得られるビットコイン報酬が半分になってしまう「半減期」についてまとめていきます。
「ビットコインの半減期って何?」
「次は何年?」
マイニングをやっている方、もしくはビットコインの価格を分析している方はこのような疑問が思い浮かぶのではないでしょうか?中央管理人のいないビットコインは半減期によって流通量が調整されており、その流通数は4年に一度半分になってしまいます。
しかしこの半減期の周辺では必ずビットコインの価格変動が発生するので、多くの投資家もビットコイン半減期に注目しています。そこで今回は、そんなビットコインの半減期やチャートへの影響、そして次回の半減期と言われている2020年についても触れています!
では早速、ビットコイン半減期の基本から見ていきましょう!
そもそもビットコインの半減期とは?
日本でお金を発行しているのは、日本銀行が発行していることはご存じでしょう。そして、景気の状態によって発行する量を増やしたり減らしたりして、インフレになり過ぎたりデフレになり過ぎないように調節をしているのです。(ちなみに今はデフレといわれています)
お金の発行は日本という国が世界的に信頼を失わない限り、基本的にはいくらでもお金を発行することができます。
一方ビットコインの場合は少し事情が違います。
ビットコインの発行量は2100万と決まっているだけでなく、管理している組織が不在なので、日本やアメリカといった国家が好き勝手に需給バランスを変更することはできないのです。
その代わり、4年に1回「半減期」を行うことによって、マイニングによって得られるビットコインの量を減らしているのです。ちなみにすでに、2012年11月、2016年7月に2度の半減期を迎えています。
ちなみにビットコインの「マイニング(採掘)」というのは、取引データが組み込まれている「ブロック」の承認作業のことをいい、具体的には250桁以上の数列を計算することになります。
最初に正しい数列を計算できた人に報酬としてビットコインが配布されることになっており、この報酬料が半減期によって4年ずつ半分になっているのです。
半分ずつ減らす理由は?
石油にはOPEC(石油輸出機構)という石油の価格を決める団体があります。そこでは石油1バレルあたりの価格を国際情勢などを見極めて決めています。そして金にもLMBA(ロンドン金属市場協会)と呼ばれるところが「金の決め価格」と呼ばれています。
これらの団体は、世界情勢など常に需給バランスなどを考えて、価格を決めています。しかしこれらの団体が何も考えずに、大量の石油や金を市場に供給したり、一気に金や石油を採掘してしまえば、有限である鉱山資源はすぐに枯渇するだけではなく、価格が急騰してしまいます。そのようなことを防ぐためにこのような団体があります。
ビットコインに半減期があるのも全く同じで理由です。
元々ビットコインは、発行量が他の仮想通貨と比べてもかなり少ない部類に入ります。そのため、否が応でも価格の変動が大きくなりがちになってしまいます。加えてビットコインには管理人や管理をしている人や団体はいませんので、その代わりに半減期というものがあるのです。
仮に半減期がなかったとすると、マイニングをしている団体や一部の人だけが、一気にビットコインをマイニングしつくしてしまい、一部の人にビットコインが独占されてしまった可能性すらあるのです。そうしたら、今のようにビットコインがここまで世界的に広まる可能性は低かったかもしれません。
さらに大幅な価格の上昇の結果インフレ(価格が上昇してしまうこと)もしくは、ハイパーインフレ(インフレ率が100%~200%以上)を起こしてしまうという危惧すらあるのです。
そうなると、現在のような1ビットコイン45万円どころではなく、もしかしたら今の数倍以上の価格で、中々一般の人には手の届かないものになっていたかもしれませんね。
ビットコインのチャートへの影響は?
先ほども触れましたように、ビットコインの半減期は過去に2度あります。
最初の半減期は2012年11月でした。その時採掘報酬は今まで50ビットコインでしたが25ビットコインに減少しました。その次は去年2016年7月で、25ビットコインから12.5ビットコインへと半減しました。
では具体的にビットコイン半減期の時期の価格推移をみていきましょう!
まずは、2012年11月、1回目の半減期のときの価格推移です。半減期の2か月前である9月末のビットコインの価格は1BTC=967円でしたが、10月には1BTC=893円となっています。そして半減期である11月は1BTC=1036円となっています。翌月は1BTC=1167円となっています。
次に2016年7月に半減期が行われたときの、ビットコインの価格変動です。
半減期の2か月前、2016年5月の半ばくらいから異常なくらいの価格上昇をみせます。そして5月の終値は1BTC=59,800円で6月の終値1BTC=68,000円と1万以上値上がりをしていることが分かります。半減期である7月は1BTC=64,800円と少し下げます。
その後、8月の終値は5月の終値とほぼ同価格である、1BTC=58,000円前後まで落ちてしまいまが、9月は6万円台を回復し、10月には1BTC=75,000円に至ります。
2012年1回目の半減期はビットコインの価格にさほど影響を及ぼすようなことはなかったようです。しかし2回目の半減期であった7月の影響は大きく8月、9月と6月の価格を上回ることはなく、上昇し始めたのは10月になってからです。
16年の8月は半減期によるダメージはあるものの3か月後である、10月には半減期直前である6月の価格を大きく上回る上昇をみせています。
以上の事から、半減期が行われる月の数カ月前からビットコインの価格が急上昇し、半減期が行われ、ビットコインの価格が下落をすると、数カ月は下落傾向になります。しかし約2~3か月ほどで半減期直前の月を上回っていることが分かりますね!
次回の半減期は2020年?
次の半減期は、2020年東京オリンピック前後になるのではないかといわれています。ただ、もしかしたら、ある程度早まるという可能性もあるので、警戒をしておく必要があります。
2020年にはビットコインマイニングの量も12.5ビットコインから6.25ビットコインへと少なくなってしまうかもしれません。2020年の半減期について考察をしてみるならば、2012年の半減期はおそらく、あまりマイニングをしている団体や人が多くなかったのであまり、あてにはならないのではないかと思っております。
なので、参考にするのは2016年11月の第2回目の半減期のほうを参考にして考えてみます。2016年に関しては前述しました通り、半減期直前と直後では、ビットコインの価格は大きく乱高下します。大きくビットコインの価格を押し上げているのを感じたら、数か月後に半減期になるかもしれません。
おそらく2020年の半減期は、2016年以上にビットコインの価格が乱高下することが予測できます。これを利用してデイトレード等をすることで収益をあげることも可能でしょう。
長期保有をしているのならば大きく下落したとしても、振り落とされずに、しっかり握っておくが必要です。さらに、大きく下げたところで買い足しをするのも良いでしょう。重要なことは半減期が来て大きく下がったとしても、右往左往しないことです。
2020年頃には、日本でもビットコインが今より、使用されている可能性は高く、ビットコインの価格も今以上になっていることは、目に見えています。
あくまでも憶測ですが、2020年までに1BTC=100万までいっているなどの話もあります。
先日、ついにビットコインが50万に手が届くでのはないか! ということが2度ありました。取引所によって若干ビットコインの値段が異なるので、一概にはいえませんが、1BTC=50万円寸前までいった取引所もあるようです。
現在のビットコインは勢いからすれば、2020年ではなく、もう少し早く節目である100万に到達してしまうのではないか。と予測しています。
いつ、と断言はさすがにできませんが、ビットコインの普及や認知などがさらに進めば2~3年後には半減期がくるのでは?と推測しています。