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北米人気アプリ「Kik(キック)」が2つのブロックチェーン同時使用!
- 2018/3/26
- 仮想通貨の最新ニュース
北米で人気のメッセージアプリKik(キック)が、「Ethereum(イーサリアム)」と「Stellar(ステラ)」の2つのブロックチェーンを同時に使用したサービスを展開することに挑戦するという発表をおこなった。
2つのブロックチェーン技術基盤のデジタルサービス
Kikは従来のベンチャーキャピタルの代わりに、ICOを使った資金調達モデルを最初に確立した主流企業。
独自のメッセージプラットフォームで発行しているKin(キン)トークンのICOを昨年9月に締結し、約100億円以上の資金調達に成功した。
そんな仮想通貨業界から大注目されるKikは、デジタルサービスの効率化を図るために二つのブロックチェーン技術を同時に使うことを検討しているという。
Kikの開発者であるGadi Srebnik(ガディ・スレブニック)氏が、複数のブロックチェーンを導入する方法を同社のブログで説明した。
今まで、KinトークンはEthereumブロックチェーン上でERC20トークンとして動作していたが、イーサリアムのネットワークの脆弱性や送金手数料を考慮して上でより速く安い決済を可能にするStellarのブロックチェーンの導入を思索。
ここでの問題点は、Stellarの流動性がEthereumよりもはるかに低いこと。
このため、Kikはアプリ内部取引はStellar基盤のトークンを利用し、外部取引は Ethereumネットワーク上で行うことを検討しているという。
Srebnik氏によると、
「Ethereumは高い流動性を提供するが、送金時間と手数料は消費者のニーズに対応できない。 Stellarを第2のブロックチェーンとして追加することで、より高速で効率的なネットワーク上でKinエコシステムを運用することが可能になる。」
とStellar基盤のサービス提供を検討する意図を表明した。
しかし、この開発には数カ月かかると見込まれており、Kinアプリの展開が遅れる可能性もある。
Kinトークンの経歴と将来性
大手企業が従来のベンチャーキャピタルを使用せず、ICOで資金調達に成功したことは当時大きな反響を呼び、仮想通貨業界全体を活性化させた
Polychain Capital(ポリチェーン・キャピタル)のRyan Zurrer(ライアン・ズアー)は、KinトークンICOの成功を「扇情的な一瞬」と呼んでる。
同社が公開したのデータによると、117カ国から1万人以上の投資家がICOに参加した。
また、調達資金の5分の1以上は、Polychain Capital、Blockchain Capital(ブロックチェーン・キャピタル)、Pantera Capital(パンテラ・キャピタル)などの一部の認定企業によって、Private-sales時に調達された。
Kik創設者兼CEOであるTed Livingston(テッド・リビングストン)氏によると、
「私たちは、Kinを基盤にした分散型のデジタルサービスのエコシステムを考えている。ユーザーと一緒にこの新しい未来を構築していきたい。」
とKinへの期待を語った。
Kinトークンはすでに取引可能で、アプリ内の主軸通貨としてKikアプリに導入される。
ちなみにKik Messenger(キン・メッセンジャー)には3億人以上の年齢層の低いユーザーが登録している。
若い世代ではすでに仮想通貨に肯定的な傾向があるため、多くの若者がKikを通して仮想通貨の取引を日常的に行い始めると予測されている。
原典:「Kik Messenger to Launch Kin Token on Two Blockchains
Kik ICO Raises Nearly $100 Million」
ここまでの内容と考察
二つのブロックチェーンを同時に使用するというKik。
仮想通貨の送金スピードと流動性の問題を解決する新たな手段として、ブロックチェーン技術を検討している企業から大きな注目と期待を集めています。
また、Kinトークンは若者世代で広く普及することが予測されており、今後も仮想通貨業界の発展に大きく貢献すると考えられています。
Kinアプリの完成やその普及に今後も注目していきたいですね。
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