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GolemのCEO「分散化技術においてイーサリアムが最も有望な仮想通貨だ」
- 2018/5/24
- 仮想通貨の最新ニュース
スマートコントラクトのベースとした仮想通貨「Golem(ゴーレム)」のCEOであるZulian Zawistowski(ズリアン・ツァウィストウスキー)氏は、
「イーサリアムは世界の暗号技術の分野で最も有望なブロックチェーンプラットフォームであり、他のブロックチェーンプロトコルは足元にも及ばない」
と述べている。
洗練されたイーサリアムプラットフォーム
時価総額3億ドルを超え、現在47位に位置するGolemは、ユーザーのコンピュータやデータセンターのパワーを利用して複雑で難解な数学的問題を高速で解くことのできる仮想通貨。
そんなGolemもイーサリアムをベースにICOを行った例の1つで、イーサリアムのプラットフォーム上にアプリケーションを構築している。
Zawistowski氏は、
「イーサリアムが持つスケール感は、ビジネスだけでなく幅広い分野に対応できる。
実際Golemは初期段階からイーサリアム上で全てを構築してきたし、イーサリアムのおかげで実現することができている」
と述べた。
そんなイーサリアムは現在、ノードの作業負担を分離させることによってそれぞれのブロックチェーンネットワークが持つ容量に余裕を持たせようとする2つの技術の開発を進めている。
それは「Sharding(シャーディング)」と「Plasma(プラズマ)」だ。
例えばShardingは、イーサリアムネットワークに存在するノードを複数のグループに分け、それぞれの作業量を分割するもの。
これによって1つのノードが背負う作業量が減るため、より効率よく承認作業ができるようになると言われている。
ShardingもPlasmaもイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する技術だが、これが実現されればイーサリアムの実用性は高まるとされている。
イーサリアムと似た技術を使ったアルトコイン
現在時価総額ランキングの第2位に位置するイーサリアムはその巨大なネットワークが故に、「Sharding」や「Plasma」、「Casper(キャスパー)」といった大きなアップデートが困難になっているという。
本来ならハードフォークという形でアップデートを行い、それに伴うコミュニティからのコンセンサス(合意)を得るのが普通だ。
一方でイーサリアムほどのスケール感ではない仮想通貨「Ziliqa(ジリカ)」は、まさにイーサリアムが行おうとしているShardingのような技術を採用し、アップデートのためのテストを行っているという。
Ziliqaのテストでは毎秒2,488回ものトランザクションを処理することに成功しており、ビットコインやイーサリアムの処理能力を圧倒的に上回っているという報告があったようだ。
イーサリアムが現在抱えているスケーラビリティ問題、そしてそれを改善するためのネットワークの問題を解決することができれば、今後さらに実用性と需要が発生していくと言われている。
原典:「No Blockchain Network is Remotely Close to Ethereum, Says Golem CEO」
ここまでの内容と考察
ビットコインに次いで大きな時価総額を誇るイーサリアム。
イーサリアムが持つスマートコントラクト技術やプラットフォームは、もはや世界のあらゆる企業、機関が採用しています。
また、ICOを行う企業や団体にとってもイーサリアムのプラットフォームは重宝されていますので、仮想通貨業界においてとても大きな影響力を持っています。
そんなイーサリアムをベースとしてICOを成功させたGolemのCEO、Zawistowski(ツァウィストウスキー)氏はイーサリアムが最も有望だと豪語していますね。
ビットコインやリップルとはまた違う役目を持つイーサリアムが、今後どのように問題を解決していくのかに注目ですね!