仮想通貨市場の時価総額が19億ドル下落?加速するEOSの下落

先日仮想通貨市場は、ビットコインやイーサリアム、リップルなどの主要仮想通貨が相次いで値を下げたため、1日で時価総額が19億ドル(約2080億円)以上減少していた。

その中でもEOSは、3日連続で主な最大の下げ幅を記録。

最近では、コーネル大学のEmin Gun Sirer(エミン・ガン・シラー)氏やスマートコントラクトの提唱者Nick Szabo(ニック・サボー)氏が、ネットワークの集中化によるバグなどについてEOSを批判しているという。

Szabo氏は

「EOSでは、利用者が自分のお金だと思っているものでも見知らぬ人たちによって凍結されることがある。

利用者は、決して知ることのできない人々で構成された組織を信用しなければならない。つまりEOSはセキュリティーホールになってしまっている」

とコメントしている。さらにEOSは最近、27のアカウントを停止すると発表し、その理由を明らかにしていないことから波紋が広がっている。

6月上旬にメインネットローンチの稼働が始まったEOSだが、それまで価格は、6ドル(約650円)から23ドル(約2500円)と、大幅に上昇を記録していた。

この大幅上昇は最終的に他の主要仮想通貨よりも大きな損失を出してしまう原因にもなり、この1か月でEOSの価格は55%以上も下落をしている。

ほとんどの仮想通貨は、ビットコインやイーサリアムの影響を受けることから、EOSを含めた他の仮想通貨は今後も引き続き減少傾向になると考えられている。

4月や5月の時には、ONTやICXのようなトークンの市場は、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨市場よりも良好だったが、ここ数か月で50%~100%の上げ幅を出したこれらのトークンでさえ、ビットコインやイーサリアムの下落傾向に影響を受け、減少に転じた。

ビットコインが予想されている5000ドル(約55万円)まで下落すると、これらのトークンもさらに減少すると予想される。

原典:「Cryptocurrency Market Drops to $241 Billion, EOS Takes a Huge Beating

ここまでの内容と考察

ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨が相次いで値を下げ、EOSも大幅に下落したという今回のニュース。

特にEOSの下落には、メインネットのプログラムが一時停止するバグなどで、多くのユーザーから不信感を抱かれていることも原因として考えられるかもしれません。

仮想通貨市場全体の下降トレンドは、どこまで続くのか注視していく必要がありそうです。