ライトコイン創始者、保有LTCをすべて売却!?

ライトコインの仕組みや特徴

ライトコインの開発者であるチャーリー・リー氏は、保有していたすべてのライトコインをライトコイン財団のために売却したことを12月21日に明らかにした。

これに対して同氏は、

「ライトコインの開発を放棄したわけではない。」

と強調している。

批判から逃れるためか?

リー氏がライトコインを手放す理由は、利害の衝突を避けるためだそうだ。

ライトコイン設立者として同氏の発言は大きな影響力を持っており、ツイート一つで価格が乱高下する。

リー氏は

「ここ1年間、私はライトコインの価格に影響する発言をしないように意識してきた。

しかし、ライトコインに関する発言をする度に、個人の利益のために発言をしていると批判される。」

と発言。

ライトコインを手放すことで、個人の利益のための発言だと批判されることを避けようというのが同氏の目的のようだ。

同氏がライトコインを手放すことで開発から離れてしまうのではないかという懸念に対し、

「今回の発表でプロジェクトの成功に焦点を絞ることができる。今後もライトコインのプロジェクトに取り組んでいく。」

と同氏は強調している。

また、今後同氏はライトコイン価格上昇とは別の報酬を受けられるようになるという。

リー氏への批判

ライトコイン創設者という肩書を持つ同氏がライトコインを手放したことで、仮想通貨を「ゲーム感覚」で売買している人々がライトコインから離れてしまうのではないかという見解があるようだ。

イーサリアム共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏やジョセフ・ルビン氏は、彼らが仮にイーサを手放した場合、価格が下落してしまうのではないかという懸念を公表。

しかし、同氏は強気の発言を崩さない。

また、巨額の資産をライトコインへ投資しているノボグラッツ氏は、

「ライトコインの成長には強気である」

と主張している。

ここまでの内容と考察

リー氏は、2011年にライトコインの開発を開始しました。ライトコインは、ビットコインに先駆けて「Lightning Network」と呼ばれる、仮想通貨のスケーラビリティ問題を解決するためのシステムを今年導入。

その後、ビットコインの開発者と共同でLightning Networkをビットコインにシステムを組み込んでいます。

このように仮想通貨業界で重要な位置づけをされているライトコインの設立者である同氏は、同氏の発言一つに市場を動かすような大きな影響力があります。

今回のLTC売却によって、「誠実な仮想通貨」としての注目度がこれからもさらに増していくのではないでしょうか。