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編集部のコラム:日本初のICOプラットフォーム「COMSA」とは?
- 2017/8/4
- 仮想通貨の最新ニュース
8月1日のハードフォークによって誕生した「ビットコインキャッシュ(BCH)」が、良くも悪くも仮想通貨業界を大きく揺るがせたのは記憶に新しいと思います。
しかし先日8月3日、さらに業界を驚かせる発表がありました。それが今回見ていく「COMSA(コムサ)」の発表です。
COMSAの発表によってビットコインキャッシュへの関心もほとんど薄れ、多くの国内仮想通貨ユーザーはかなりこのCOMSAの動向を気にしているようです。
ちなみに既に日経新聞もこのCOMSAを取り上げています。
連日となりますが、今朝もまたCOMSAのICOについて日経新聞に取り上げて頂きました。
Q&A 仮想通貨で資金調達 特徴は? : 日本経済新聞 https://t.co/p5RqowHwdK
— comsa (@comsadotio) 2017年8月3日
うーん、考えれば考えるほどCOMSAは考えられてる。打ってきた手がZaif、mijin、NEMと綺麗。これは優良企業を取り揃える暗号通貨証券取引所みたいなのを構築するつもりだと思うんだけど、そうすると戦場は単純に増えるわけで、クリプトラーの終わりなき消耗はむしろ今から始まる気が。
— SJM (@sjm09261989) 2017年8月3日
日経が連日COMSAを取り上げててすごいな~
注目されてるってことだね?— レイチェル?投資家1年生 (@Rachel0205) 2017年8月3日
今回はそんなCOMSAとは何ぞや?という基本や特徴について詳しく書いていこうと思います。
COMSAって何?
COMSA(コムサ)というのは、先ほども触れたように日本初のICOプラットフォームになります。
そもそもICOとは「Initial Coin Offering」の略のことで、企業や個人、またはプロジェクトが独自のトークンを発行し、資金調達を行うプロセスのことを言います。
株式のIPOと仕組みは同じでIPOは株式を発行して日本円で出資してもらう。一方のICOは独自トークンを発行して仮想通貨で出資してもらうという仕組みになっています。
そんなICOのサポートを手がけるCOMSAは、人気の国内取引所「Zaif」を運営する「テックビューロ」が発表しました。具体的には「ビジネス」と「パブリックブロックチェーン」を繋ぐことを目的としており、ビットコイン、イーサリアム、NEMの3つのブロックチェーンを媒体とするそうです。
仮想通貨の中でも特に人気があるビットコイン、イーサリアム、NEMを活用したICOプラットフォームと聞くとかなり興奮しますね~!
COMSAの仕組みと特徴
COMSAは「mijin」という仕組みを基本的な仕組みとしています。mijinというのはNEMが持つ革新的なブロックチェーン技術の1つで、誰でも簡単に利用できる「プライベートチェーン」を利用しています。
もともとmijinも企業や個人で利用できる環境を作り出すプラットフォームとして作られており、高いセキュリティと低いコストが大きな魅力になります。
COMSAはそんなmijinを基本的なシステム技術にしているようです。つまりセキュリティが強く実用化に向いているNEMのプロトコルとイーサリアムのスマートコントラクトを活用し、非中央集権的で企業向けのアプリケーションを目指しているようですね。
COMSAが初期段階で予定しているサービス内容、および特徴はこのように書かれています。
・ブロックチェーン技術、特にトークンを用いたビジネスプランとサービスデザイン。
・既存ビジネスにおけるアセットのサイバースペース上でのトークン化。
・ICOとトークン化におけるリーガルサポート。
・他言語のホワイトペーパー作成。
・クラウドセールプラットフォームを用いたトークンの作成と販売。
・Zaif取引所でのマーケット提供。
・オンプレミスもしくはクラウドBaaS環境での、内部勘定システムのためのプライベートブロックチェーンmijinの提供。
・NEMパブリックブロックチェーン上で、法定通貨建てと主な暗号通貨建てでの商取引を可能とする、ネットワークフィー委任サービスとペッグされたトークンの提供。
・NEMブロックチェーン上でのスマート・サイニング・コントラクトの開発。
・Ethereumブロックチェーン上でのスマート・コントラクトの開発。引用:COMSA
他にも仮想通貨が抱える課題である「ボラティリティ(価格の変動性)」を回避するために、日本円と連動した仮想通貨も利用可能になる予定です。
そして大本の出資を金融庁の登録事業となる「Zaif」が管理することになっています。
独自のトークンを発行して資金調達(ICO)を行いたい企業向けに開発されたCOMSAは、「安全」・「低コスト」・「速い」・「便利」の4つが揃っているプラットフォームということで非常に注目を浴びているのです。
今後とスケジュール
8月3日に発表されたCOMSAは既に事前登録が始まっており、多くのユーザーが登録を行っているようです。
私も登録しました。秋までにお金を貯めなくては。COMSAは日本の未来を変える気がする。
— azarashi (@wankoyamanomama) 2017年8月3日
ICOはスルーが基本ですが、これは買います。/ IPOプラットフォーム「COMSA」のトークンセール、事前登録始まってます。 : まだ東京で消耗してるの? https://t.co/E4VoNXW6Zb pic.twitter.com/pZGHlHnJ5F
— イケダハヤト (@IHayato) 2017年8月3日
第1弾のICOは、10月2日にCOMSA自身のトークンをセールするそうです。ちなみにトークンセールの参加者は1USD相当の購入で1COMSA(CMS)を貰うことができ、セール時の発行上限はない。
これはトークンセール終了時に発行された量と同量のトークンが追加される仕組みになっており、そこで発行上限は決定されることになります。トークンセールに貢献した方は結果的に総発行量の55%ほどが配布される見通しだという。
既に次のICO案件も決まっており、第2弾が11月中旬の「株式会社プレミアムウォーターホールディングス」、第3弾が年内予定の「株式会社CAMPFIRE」となっています。
COMSAのトークンセールと登録者は7,000人を超えているそうで、日本に新たな仮想通貨の使い道が示されそうです。そしてCOMSAが本当に成功すれば、ブロックチェーン技術が日本社会に浸透していく道しるべのような存在になるかもしれませんね!
まとめと考察
いかがでしたでしょうか?
何度か触れましたがCOMSAはビットコイン、イーサリアム、NEMといった3つの仮想通貨に対応した日本初の大型ICOプラットフォームです。
ビットコインやイーサリアム、NEMに対応しているということだけでも興奮しますが、実際の仕組みやZaifとの連携、mijinのプライベートブロックチェーンを使った企業・個人向けアプリケーションは凄まじいです。笑
またこのCOMSAは、企画メンバーに超豪華な顔ぶれがそろっています。
・NEM財団代表理事:Lon Wong氏
・NEM財団副理事:Jeff McDonald氏
・取引所フィスコのCEO:狩野仁志氏
・さくらインターネットCEO:田中邦裕氏
・三菱UFJ Fintech推進室長:家入一真氏
・ビットバンクCEO:廣末紀之氏
・ユナイテッドビットコイナーズCSO:大石哲之氏
など仮想通貨業界に名を連ねる方ばかりです。
ひとまず10月2日に行われるCOMSAのトークンセールに向けて最新情報がこれからどんどん配信されると思いますので、随時更新していきたいと思います!