オーガー(augur)の基本的な特徴や今後の動きを大解説
- 2017/6/25
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そもそもaugur(オーガー)ってどんな仮想通貨なの?
2016年に発行を開始したオーガーはイーサリアムの「スマートコントラクトプロジェクト」の1つで、イーサリアム創業者の1人であるvitalik Buterin氏がアドバイザーを務めている仮想通貨です。そんなオーガーはプラットフォームの名称で、プラットフォーム内では「REP(Reputationの略)」という仮想通貨が使用されています。
ちなみにオーガーは「未来予測市場のための分散型プロトコル」として誕生しました。未来予測市場というのはユーザーが未来を予測し、それが当たれば報酬としてREPが貰えるという仕組みになっており、この未来予測市場がオーガーの最大の特徴とも言えます。
では次にオーガーの特徴でもある「未来予測市場」について詳しく見ていきましょう。
気になるオーガーの特徴「未来予測市場」とは?
未来予測市場は、ワールドカップやオリンピックの優勝国を予測するような「未来の出来事」に対してお金を賭け、予測が当たればお金を得られるギャンブルのようなものです。原則的に未来予測市場のようなギャンブルでは、オッズの算出や結果報告、配当の配布などを行う「ブックメーカー(胴元)」だけが儲かる仕組みになっています。
一方オーガーは「スマートコントラクト」という技術を使ってオッズの算出などをすべて自動で行っているため、中央管理人のいない(胴元のいない)未来予測市場を実現させています。
スマートコントラクトとレポーター
スマートコントラクトというのはブロックチェーン上に取引内容だけでなく、契約条件を同時に書きこむことができるシステムです。
オーガーの場合は「ある未来の予測が当たれば(条件)」と「仮想通貨を配当する(内容)」といった項目をブロックチェーン上に記録することによって、全て自動で行えるようになっているのです。
またオーガーは誰でも自由に賭け事をネットワーク上に作ることができ、この賭け事にはオーガーが自動で作成したアドレスにビットコインやイーサリアムといった特定の仮想通貨を掛け金として送ることで参加できるようになっています。
オーガーではその賭け事の結果認証をする人のことを「レポーター」といい、分散された不特定多数のレポーターが結果の報告をすることによって報酬が配当されるという流れをブロックチェーン上に書き込んでいます。
ちなみにレポーターの結果認証は「大衆の意見が正しい」という理論で判断されています。つまり大多数のレポーターと同じ事実を報告すれば報酬が貰えるということになります。
結果的に正しい結果を認定すれば報酬が貰える仕組みになっているので、不正が起こりづらく、公平な未来予測がされてると言えますね。
保険業界から注目を集めている仕組み
自動で未来予測市場を実行するオーガーは基本的な仕組みが保険業と似ているということから保険業界から特に注目を集めています。仕組みが似ていると言われてもよくわからないかと思うので、それぞれどんな仕組みなのかをわかりやすく表にまとめてみました。
保険の仕組み | オーガーの仕組み |
---|---|
保険に加入するために、 一定期間保険料を納める |
賭け事に参加するために、掛け金を払う |
期間内に病気にならなかった場合、 保険料の返金はない |
その予測が外れれば、 掛け金は没収される |
病気になった場合、 医者の判断次第で保険金が払われる |
予想が当たれば、 レポーターの判断次第で報酬が支払われる |
このように保険とオーガーの仕組みが似ていることから、保険業界の仕組みを自動管理できれば管理コストを大幅に削減できるのではないかと期待されているのです。
今後オーガーは保険業界以外にも様々な分野で応用される可能性があるので、将来性がある仮想通貨だと言えますね。