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ZaifがCMを開始?規制が強まる中注目が集まる
- 2018/2/17
- 仮想通貨の最新ニュース
国内の仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロ株式会社は、2月16日から女優の剛力彩芽さんを起用したテレビCMを公開し始めた。
そのタイトルは「ビットコインするならZaif~ハピネス篇~」。
ZaifはHP上でこのCM公開の目的を以下の通り記している。
ただ実はこのCMは仮想通貨業界の中で物議を醸している。というのも以下の2点が問題点として挙げられるからだ。
- 仮想通貨に関する広告規制が強化されて間もない
- Zaifは、金融庁の立ち入り検査を受けている最中
仮想通貨関連の広告に対する規制は強化されたばかり
1月29日、仮想通貨の業界団体である「日本仮想通貨事業者協会(JCBA)」と「日本ブロックチェーン協会(JBA)」は会員企業に向けて、仮想通貨に関する広告を過度に行わないよう要請した。これは例のコインチェック流出事件を受けてのものである。
つまりテレビCM放映自体を規制するわけではなく、仮想通貨にまつわるリスクの表記などをより徹底することが求められたのだ。
ただ今回のZaifによるCMの表記内容は、以前まで放映されていたコインチェックのCMとほとんど違いが見られない。事実、以下の通りである。
見ての通り、多少の表現の違いがあるとはいえ、リスクの表記が徹底されているとは考えにくい。
代表取締役の朝山貴生氏がJCBAの理事を務めるテックビューロ社。彼らの公開したCMが新たな「広告規制」に沿ったものであるかは甚だ疑問である。
金融庁の立ち入り検査を受けている
またZaifを運営するテックビューロ社は、2月13日より金融庁の立ち入り検査を受けている。
この検査は、コインチェック流出事件を受け、安全体制などに不備がある業者が複数浮上したことから始められた。利用者保護のさらなる徹底を図っているわけである。
ただ今回のCMが公開された時は、まだ金融庁による立入検査を受けている段階。果たして投資家を保護する体制が整った状態で、CMを放映しているのかもまた疑問が残る。
これまでの内容と考察
今回は2月16日に発表されたZaifによるテレビCMが物議を醸している件について紹介しました。
業界団体による広告規制ならびに金融庁による立入検査を受けている中で、今回のCMが認められるべきなのかは疑問が残りますよね。
さらに今後は、JCBAとJBAが統合し、4月1日付で新たな自主規制団体が立ち上げられることも発表されています。広告も含め、仮想通貨関連の規制はさらに強化されるでしょう。
果たしてこのZaifによるCMシリーズは続いていくのでしょうか?今後の動向には注目です!