- Home
- 「Wolf of Wall Street」のジョーダン・ベルフォートもビットコインを批判
「Wolf of Wall Street」のジョーダン・ベルフォートもビットコインを批判
- 2017/9/28
- 仮想通貨の最新ニュース
「Wolf of Wall Street(ウォール街の狼)」として有名な元証券マンのJordan Belfort(ジョーダン・ベルフォート氏)は、ビットコインを「あれは詐欺だ」と批判した。
先日JPモルガンのCEO:Jamie Dimon(ジェイミー・ディモン氏)も同じように
「ビットコインは詐欺だ」
と批判したが、Jordan氏もそれに賛同し、「ビットコインの仕組みが別段素晴らしいとも思わない。」と述べた。
Jordan氏は、仮想通貨が本来の価値を発揮するのは中央政府によってしっかり管理され、社会的な必要性がある場合にのみ価値が出てくると主張している。
さらに、
「私自身はビットコインを買わない。なぜ買わないのかというと、ビットコインが誰かによって盗まれる可能性が高いからだ。これはビットコインにおける一番大きな問題だし、盗まれて多額の資産を失った人を多く見てきたからこそ危ないと思う。」
と述べている。
ちなみに今や金融業界の著名人であるJordan氏は1999年に詐欺行為で22年間と投獄されていた過去を持ち、2013年に彼の生い立ちを描いた「Wolf of Wall Street」というハリウッド映画にもなっている。
中央管理のない分散通貨「ビットコイン」に対する批判の中で、Jordan氏は他にも
「ビットコインを裏付けられるものは人工的に希少性を生み出すプログラム以外に何もない。それが本当に持続可能な物なのか私には理解できないし、奇妙でしかない。」
と主張している。ウォール街のブローカーたちも、遅かれ早かれ中央銀行や政府に管理された独自の仮想通貨が発行され、それが主流になっていくだろうと主張しているという。
Jordan氏は最後に
「私はビットコインを買うべきか、そうでないかについて言っているわけではありません。単純に私は、消えていく可能性があるものに沢山投資することについて非常に慎重な人間であるだけです。」
と述べていた。
ここまでの内容と考察
JPモルガンのCEO:Jamie Dimon氏に続いて、「Wolf of Wall Street」で有名なJordan Belfort氏もビットコインに対して「詐欺だ」と批判しました。
Jordan氏はビットコインの在り方自体に懐疑的になっており、そもそもシステム上でしか存在しない通貨に疑問を抱いていると言います。
また、システム上でのみ管理されている以上、ハッキングなどで盗まれてしまう可能性が高いという点を「ビットコイン最大の問題」と主張しています。
そもそも仮想通貨というものが「管理されない自由な通貨」として誕生し、それを実現したブロックチェーンとともに瞬く間に普及されました。
かのRoger Ver(ロジャー・バー氏)もそこに魅力を感じ、ビットコインを広めていったとされています。ちなみにRoger氏は20歳の時にリバタリアン(完全自由主義)党候補者としてカリフォルニア州の衆議院に立候補していた過去があります。
その時に政府とひと悶着あり、Roger氏も10ヶ月間投獄されていました。それを機にRoger氏は政府に対して違和感や不信感を抱くようになり、そのタイミングで政府の支配が及ばない自由な通貨「ビットコイン」と出会ったと言います。
今回Jordan氏は、仮想通貨は政府によってしっかり管理されるべきというニュアンスの主張をしていましたが、そもそも仮想通貨というもがそうではないのでは?と思います。
非中央集権的だからこそここまで普及してきたはずですし、そうでなかったらただの電子通貨ですからね。
ただ、今回はJPモルガンのJamie Dimon氏の発言時のようにビットコインは下落していません。むしろそれよりアメリカと北朝鮮のミサイル・戦争問題によって上昇してきている印象があります。
11月のハードフォークもありますのでビットコインをはじめとする仮想通貨市場はチェックしておきましょう。