ViaBTCがビットコインの分裂に向けて「BitcoinABC」の導入へ

中国最大のマイニング業者である「ViaBTC」は、ハードフォークを推奨する「ビットコインABC」を導入する予定だと発表し、ユーザーは「Bitcoin Cash(BCC)」という名前の通貨を新たにマイニングすることになります。

ViaBTCはこれに対して、

2017年7月22日から、ViaBTCのユーザーはビットコインの資産を1:1の比率で「BCC」と「BTC_FROZEN2」の2つに交換することが出来るようになります。

つまり1BTCで1BCC、もしくは1BTC_FROZEN2に交換することができるというのです。

しかしViaBTCでは「BCC」と「BTC_FROZEN2」を引き出すことはできません。

と述べています。

ビットコインABCは8月1日に噂されているUAHF(ユーザーアクティベート・ハードフォーク)を強く推奨したもので、マイナーのサポートなしに8月1日にハードフォークを決行することになっています。

マイニングの難易度はマイニング業者のサポートに応じて自動的に調整されますが、基本的に低いハッシュレートでも有効になると言います。

もしこのビットコインABCが8月1日に決行されれば、本来のブロックチェーンが「BCCチェーン」と「BTCチェーン」に分かれることになります。既にビットコインを持っている方はそれと同じ量にそれぞれ分かれることになっています。

例えばあなたが10BTC持っていれば、10BCCと10BTCといったように同じ量で分裂します。

どれだけの価値になるかはわかりませんが、これによって非常に大きなボラティリティが発生すると予測されています。

このビットコインのスケーラビリティ問題に関しては2年以上も討論が続いており、全く違う2つのタイプに分裂することで問題が解決されるだろうと言われています。

また、ほぼすべてのマイナーが「Segwit2x」を有効にしていくだろうと考えられています。これは現段階(ハードフォークをせずに)のままでマイニングをしていくと、需要が増えるにつれてマイニング実行コストが増え、承認時間も長くなってしまうことを回避するための手段になります。

マイナー達はSegwit2xを導入することによってより高い連鎖容量を設け、実用性を高めようとしています。Segwit2xによるハードフォークが決行されれば、マイニング実行コストや承認時間を縮小できるのでより高いレベルでの分散化ができるのではと考えています。

原典:「ViaBTC Will List Big Blockers’ BitcoinABC for Bitcoin Split

ここまでの内容と考察

今回は中国の大手マイニング企業「ViaBTC」が発表した新たな取り組み「ビットコインABC」というプロジェクトと、それにまつわる「ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)」についての記事でした。

原文の後半はかなり専門性が高い内容だったので、非常にわかりやすくまとめて記載しています。(のちに詳しく見ていきますが)

ここ最近騒がれている「8月1日のビットコイン分裂問題」にとっての新たな展開となった「ビットコインキャッシュ」。

以前までは「Bitcoin Unlimited」と「Bitcoin Core」の2つに分裂すると言われていました。しかしここにきて「Bitcoin Cash」にも分裂するかもしれないというのです。

ひとまず7月22日にViaBTCに新たなマイニングプールができるということですので、7月22日以降にまた大きな変化が訪れるかと思います。

ビットコインを多く保有している方やマイニングをしている方はちょっと様子見といった感じでしょうか。