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UBSのCEOが「富裕層が仮想通貨へ投資するには時期尚早である」と発言
- 2017/10/13
- 仮想通貨の最新ニュース
世界有数の金融機関「UBS」のSergio Ermotti(セルジオ・エモッティ)CEOは、裕福な投資家はビットコインや他の暗号資産について興味を持っているが、暗号侵害に大きな投資をする準備はできていないと述べている。
Ermotti氏は、
「ビットコインやイーサリアムを中心とした仮想通貨価格の急騰が裕福な投資家の興味を引いたが、実際に投資をするまでは至っていない。」
と語った。
Ermotti氏は、ニューヨークで開かれたブルームバーグテレビ(世界中で放送されている英語テレビ)のインタビューで、
「私は、多くの資産を仮想通貨に投資し、大きな賭けをすることは正しくないと考えている。多くの資金を仮想通貨に投資するにはまだ危険性が高く、時期尚早であると言わざるを得ない。」
と語り、加えて
「既存の通貨が仮想通貨に置き換わる可能性は大きい。ただ、信頼できる仮想通貨の発行体がなければ、本当の意味で通貨の価値を持つとは思わない。」
と述べている。
一方で、伝説のヘッジファンドマネージャーMike Novogratz(マイク・ノボグラッツ)氏は、
「多くの機関投資家が仮想通貨市場に参入しようとしていると考えている。これから6~10ヶ月以内に、ビットコイン価格は1万ドル(約110万円)を超えるだろう」
と語っており、
Novogratz氏は、Ermotti氏が「仮想通貨に投資する準備ができていない」と述べている富裕層を対象とした5億ドル(約550億円)の仮想通貨ヘッジファンドを開始する予定である。
ただ、UBSについてもブロックチェーンを利用したシステムには積極的にかかわっており、Credit Suisse、BNY Mellon、Deutsche Bank、Barclaysなどと共同で、ブロックチェーンを利用したシステムや独自のトークンを開発しており、来年には完成する予定である。
原典:「The Wealthy are ‘Curious’ About Bitcoin But Not Ready to Invest: UBS CEO」
ここまでの内容と考察
UBSのCEOであるErmotti氏が語るように、富裕層の多くは仮想通貨に対する投資は危険だと考えているかもしれませんね。
ただ、富裕層の中には、仮想通貨へ実際に投資していたり、投資しようとしていたりする人は一定数います。
例えば、日本人ですと、仮想通貨のインフルエンサーとして有名な堀江貴文氏や、「秒速で億稼ぐ」というイメージで有名になった与沢翼氏は、仮想通貨への投資を積極的に行っています。
確かに、ビットコインをはじめとして仮想通貨は、現在でもネットワークビジネスのように対面での営業と対面での取引が多く、一般人に広く普及しているとは言い難いです。
ビットコインはそのような泥臭い営業手法でここまで大きくなってきましたし、現状も大きくは変わっていないので、多くの富裕層が仮想通貨に投資できるわけではありません。
ただ、今後間違いなくNovogratz氏が先駆者となって、仮想通貨関連の機関投資家は増えてくるのではないでしょうか。