南アフリカの中央銀行がイーサリアムベースの新プロジェクトを実施

イーサリアムが南アフリカ中央銀行で使われる!

2月13日南アフリカの中央銀行は、Ethereum(イーサリアム)ベースのブロックチェーンで銀行間決済を実現するために新しいPoC(概念実証)プロジェクトを開始した。

南アフリカの中央銀行である南アフリカ準備銀行は、「プロジェクトKhokha(コッカ)」を含む新しいフィンテックのプロジェクト開始を公式に発表した。

「プロジェクトKhokah(コッカ)」は、Ethereumコーダー集団「ConsenSys(コンセンシス)」との提携を通じた、ブロックチェーンに関する概念実証の取り組みのこと。

南アフリカ中央銀行の技術パートナーのEthereumブロックチェーン開発者は、米国のNew York(ニューヨーク州)にあるBrookly(ブルックリン)を開発拠点としている。

今回のプロジェクトでは、JPMorgan(ジェーピー・モルガン)とEthereumスタートアップEthLabによって開発された、Ethereumエンタープライズブロックチェーン「Quorum」を利用する模様。

これによって、トークンを使った支払いの処理を可能にすることを目標としている。

発表によると、

「このプロジェクトの目的は、金融業界と協力して概念実証を行い、分散型元帳技術(DLTs)の実践的な理解を得ること。」

「 主な概念実証の目的としては、実際の銀行間決済をDLTを使って複製することで、南アフリカ準備銀行と業界が共同でDLTの潜在的な利益とリスクを評価できるようにすること。」

南アフリカ準備銀行は、このプロジェクトが、国家基金インフラを支えるコア技術としてブロックチェーンを採用することを直接的に暗示していないと主張している。

このプロジェクトはあくまでも実験であり、ブロックチェーン上で「トークン資産を使用する」ことの意味を理解するのに役立つだろうという見解を述べている。

概念実証のレポートは、2018年第2四半期にリリースされる予定。

原典:South Africa’s Central Bank Launches Ethereum-Based Blockchain PoC

ここまでの内容と考察

先日にはサウジアラビア中央銀行がRipple Network (リップルネットワーク)に採用するなど、世界各地の銀行がブロックチェーン技術の使用を考え、実際に検証を始めています。

しかし、ほとんどの銀行はトークンを使うことに対してはいまだに弱気。南アフリカ中央銀行のこの実験はとても興味深いものになります。

これからも、金融業界のブロックチェーン技術導入について注目が集まります。