SegWit2xの中止が決定、ビットコインの価格は7,800ドルで最高値を達成

11月8日、中国の仮想通貨取引所「BitGo」のCEOマイク・ベルシェ氏が、SegWit2xに関するメーリングリストを通して、SegWit2xの中止を発表。その発表の直後にビットコイン価格は7,800ドルに急騰し、過去最高を更新した。

これに続いて、ShapeShift CEOエリック氏、Bitmainの創設者ジハン・ウー氏、XapoのCEO、ウェンセス・カサレス氏、BlockchainのCEOピーター・スミス氏、SegWit2xの主任開発者ジェフ・ガルジック氏など、そうそうたるSegWit2xの主要サポーターが、SegWit2xのサポートを正式に撤回した。

ベルシェ氏は

「ブロックサイズを大きくする必要はありますが、コミュニティの関係性を保つことの方が重要です。しかし、SegWit2xのアップグレードに十分な合意を構築していないことは明らかです。

このままSegWit2x開発をすすめると、ビットコインコミュニティが分割され、ビットコインの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。これは決してSegWit2xの本来の目的ではありません。」

と述べている。

ここ最近のビットコイン価格上昇の要因が明らかに

本サイトでは、SegWit2xへのサポートの低下がビットコイン価格を過去最高値を更新した理由である、つまりSegWit2xはビットコイン価格上昇を妨げる要因であることを報じた。

一方で、SegWit2xへの期待によってアルトコインからビットコインに資金が移行したことで価格が高騰したと主張するアナリストもいた。

それらのアナリストたちの予測であれば、SegWit2xハードフォークが中止されたことで、ビットコインからアルトコインに資金が流れるはずであるが、そうはならなかった。

むしろ、ビットコインの価格は9%以上上昇。つまり投資家たちは、SegWit2xとは関係なく、ビットコインの中期的なパフォーマンスに自信を持っているということが予想できる。

本サイトで報じたSegWit2xがビットコイン価格上昇を妨げているというニュースは正しかったことが証明された。

今後数週間で、SegWit2xの終了によるビットコイン価格上昇の勢いを維持すれば、有名な仮想通貨アナリスト、マックスカイザーの10,000ドル(約110万円)という中間目標を突破する可能性は十分にある。

世界最大の先物取引所であるCMEグループは、2017年末までにビットコイン先物取引を開始する予定であり、これがビットコイン価格をさらに押し上げるだろう。

11月下旬の価格調整はない

アナリストたちは、ビットコインの資金がSegWit2xビットコインやアルトコインに移動することで、ビットコインの価格が急落すると予測していた。

しかし、SegWit2xが中止されたことで、ビットコインは短期的に見るとポジティブな動きをするだろう。

今後の数週間で、ビットコインの価格は8,000ドルを上回る可能性が高い。

原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/bitcoin-price-achieves-new-time-high-7800-segwit2x-canceled/」

ここまでの内容と考察

SegWit2xが中止で、アルトコインだけでなくビットコインも価格が急騰しました

これで、ここ1ヶ月ほどのビットコイン価格高騰が、SegWit2xで新たなビットコインをもらえるという短期的な期待から発生したのではなく、ビットコイン先物上場などの中期的な情報に支えられていることが分かりましたね。

ビットコイン先物は今年中に上場することが予定されており、その後ビットコイン投資信託の誕生も期待されています。

SegWit2xというビットコイン市場を混乱させる事件が中止になったことでビットコイン価格は、しばらく大きな下落なども発生せず、落ち着くでしょう。