市場規模は10兆ドル!セキュリティートークンとは?

このところ下落傾向が続く仮想通貨市場。

多くの人は、5月に開催されたニューヨークのコンセンサス会議後の値上げを予想していたが、逆に市場全体は値下げする結果となった。

そんな中で市場規模が今後10兆ドル以上になるとも言われているのが、「セキュリティートークン」市場である。

その要因として、世界各国の規制当局が不正取引の調査によってICOを取り締まる動きを見せたことが挙げられている。

例えば、5月下旬にアメリカとカナダの規制当局が、不正な仮想通貨の投資プログラムへの一掃作戦を開始し、詐欺の疑いがある70件の捜査を行った。

このように仮想通貨の普及に伴い、詐欺なども多く発生していることから規制が厳しくなっているのだ。

来たるセキュリティートークンの大波!

そこで、今後さらなる注目を集めるのではないかと言われているのが、「STO(セキュリティー・トークン・オファリング)」である。

セキュリティートークンとは、株式のような金融商品として現実世界で価値を持つトークンの事を指し、STOはこの実際の利益や資産によって具体的な裏付けがなされているトークンを販売するという特徴を持つ。

トークンを購入できる点はICOと同じだが、STOは最初から厳格に規則に従ってトークンを発行するという大きな相違点がある。

これまでのユーティリティートークンよりも投機性を排し、規制の完全遵守などにおいて優れていることから新しい資金調達の手段として期待が集まっているのだ。

そこで、「Polymath(ポリマス)」のような、有価証券のセキュリティートークン化を促進するプラットフォームプロジェクトに、大きな需要が見込めるのではないかと言われている。

Polymathは資産の取得や投資、顧客確認機能までを一手に備えており、KYC(顧客確認)を行いながら流動的に資金の流れを作ることを強みとしている。

今後はセキュリティートークン市場が急激に拡大し、2020年には10兆ドル(約1000兆円)規模になると予測されている。

原典:セキュリティトークン 新たな10兆ドルのトークン化の波が到来しつつある?

ここまでの内容と考察

セキュリティートークンの台頭が期待されるという今回のニュース。

現在、セキュリティートークンの発行や取引を行うための環境整備が進行中であり、参入するには絶好の機会と言えるかもしれません。

2018年に入りICOの不確実性が表面化してきた中で、今後はユーティリティートークンからセキュリティートークン、ICOからSTOへと時代が変化していくのでしょうか。

これからのセキュリティートークンに目が離せませんね。