ロイヤルバンクオブカナダCEO「ビットコインは詐欺ではないが、懸念点がある」

ロイヤルバンクオブカナダCEO「ビットコインは詐欺ではないが、懸念点がある」

ロイヤルバンク・オブ・カナダのCEO、David McKay(デイビット・マッケイ)氏は、ビットコインは詐欺ではないが懸念点があるということを指摘している。

「私は、それを詐欺とは決して呼ぶことはありません。ビットコインには価値がありそれを多くの人々が認めていますので、詐欺という表現は間違っています。」

と述べている。

これは、先月「ビットコインは詐欺」と発言したJPMorgan Chase社のCEO、Jamie Dimon(ジェイミー・ダイモン)氏の言葉を言い換えている。

マッケイ氏は懸念点について具体的に

「通貨としてビットコインがどのように使用されていくかは、まだ見通しが立ってるとは言えない。ビットコインがどのように世の中に普及していくかという点は我々が解決していかなければならないでしょう。

この問題を解決するために、銀行はブロックチェーン技術を研究しています。」

と語っている。

3月には、ロイヤルバンク・オブ・カナダがリップルの「グローバルペイメント・ステアリング・グループ」(GPSG)を構成する6つの銀行の1つであると発表された。

GPSGの目的は、高速な海外送金システムを作り出すことである。

その他の銀行には、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、サンタンデール、ユニクレジット、スタンダードチャータード、ウェストパック・バンキング・コーポレーションが含まれる。

リップルの共同設立者であるChris Larsen(クリス・ラーセン)氏は次のように述べている。

「今日、人々は早く、安い送金システムを期待している。私たちはこれらのトップバンクと協力して、より迅速な海外送金システムの構築を進めている。」

ロイヤルバンク・オブ・カナダは、JPモルガン、オーストラリア、ニュージーランド・バンキング・グループ・リミテッド、インターチェンジ・インフォメーション・ネットワークなどと協力して、仮想通貨を利用した送金の高速化推進していく。

原典:「Bitcoin is no Fraud but There are Real Concerns: Royal Bank of Canada CEO

ここまでの内容と考察

ロイヤルバンクオブカナダは、仮想通貨の導入に積極的な銀行の一つです。送金システムを構築するリップル提携し、研究を進めています。

「ビットコインがどのように世の中に普及していくかという点は我々が解決していかなければいけない。」

というロイヤルバンクオブカナダのCEOの発言は、リップルを広めたいという思いがあるからでしょう。

確かに、ビットコインをはじめとした仮想通貨は、実際に私たちの生活に浸透しているとはお世辞でも言い難いですが、その中でもリップルは今のところ実現可能性が最も高い仮想通貨です。

ビットコインは仮想通貨市場シェアの半分以上を独占していますが、市場シェア第二位のイーサリアムや本文で出ている第三位のリップルの方が実現可能性という意味では先を言っていると言っても過言ではありません。

Yahooがgoogleに、SonyやPanasonicがLGやSAMSUNGに市場を奪われたように、市場を作ってきたものが、必ずしも継続的に市場を独占し続けるわけではありません。

数年後ビットコインより、イーサリアムやリップルなどが世の中に大きく広がっている可能性があります。チャートの動きだけでなく、世の中への実際の広がりも見ていきたいですね。