パートナシップも解消?リップルとR3の法定戦争は泥沼化

パートナシップも解消?リップルとR3の法定戦争は泥沼化

ベンチャーキャピタルから約1億ドルの資金調達をしているRipple(リップル)とR3(ブロックチェーンを利用して金融機関のコスト削減システムを作り出そうとしている団体)は互いに訴訟を起こしている。

この法定上の争いは昨年結ばれた両者間のパートナーシップを解消してしまうほど大きくなっている。

この訴訟の核となっているのは、リップルがR3に2017年9月までに50億XRP(当時の1単位当たり0.0085ドル、または全額で4,250万ドル)を購入する権利を与えたオプション契約である。

しかしリップルのXRPは2017年に入り約3,000%上昇し、XRP=0.21ドルにまで上昇してしまった。これは当初のオプション契約に沿うと、1億ドル分になってしまうのだ。

さらに8月にXRPは急上昇を重ねており、XRP=0.3ドルに達するときもあった。0.3ドルで計算すると1億5,000ドルにも上り、R3は約1億5,000万ドル近くを支払わなければいけない状況になってしまったのだ。

これに対し、R3はデラウェア州大統領裁判所でリップル訴訟を提起し、リップルは契約を尊重し、XRP=0.0085ドルで販売するよう訴えた。

リップルの反撃

その後リップルはカリフォルニア州最高裁判所でR3に対する反訴を提起した。リップルの広報担当者は、R3はオプション契約フォームを委員会に提出していなかったと主張しており、それは契約違反になるのでそもそもオプション権利を獲得していない(オプションは無効)と述べている。

リップルは、CCN(CryptoCurrencyNews)にクレームのコピーを提出しており、その訴状コピーには、R3がリップルを契約に合意させるために、詐欺的および意図的に重大な事実が誤って契約書に表記されていたと主張されていたという。

主張を受けていた該当箇所にはR3のコンソーシアム名簿の強さやリップルの名簿へのアクセス権、XRPを促進するために設計された商業的パートナーシップの合意が含まれており、それぞれがやや誇張されて明記されていたという。

特にリップルは、R3のコンソーシアムのメンバーシップを偽っていたという点を強く主張しており、契約が締結された直後にゴールドマンサックスやJPモルガンを含むいくつかの主要金融機関がコンソーシアムを退出したという。

リップルは、R3が契約交渉中にこれを隠していたに違いないと主張している。

R3がパートナーシップを商業化することを望んでいるということを契約で保証したにも関わらず、R3はリップルを推進することを拒否。一方R3は自らの資金調達に注力していたせいで、パートナーシップが始まってからのXRPの状態を知らないと主張した。

こういった訴訟原因に基づいて裁判所はR3に対し、リップルに懲罰的損害賠償の支払いを指示。そしてこの裁判費用をすべてR3が支払うように求めているという。

原典:「$1 Billion: Ripple, R3 File Dueling Lawsuits Over Cancelled Partnership

ここまでの内容と考察

金融機関のコスト削減システムをブロックチェーン上で構築するR3は、日本の三菱UFJやみずほ銀行、そして三井住友銀行も参加しています。

そんなR3が海外送金システムであるリップルとオプション契約とともにパートナーシップ契約を結んでいました。今回はこのオプション契約が原因で起こった訴訟事件です。

もともとは確かにゴールドマンサックスやモルガンもR3に参加していたらしいのですが、パートナーシップ提携の直後に離脱。これをきっかけにリップル側もR3に対して疑いの目を向けるようになったと言います。

互いの訴訟の結果、最高裁判所はR3に損害賠償や裁判費用の負担を命じ、リップルが勝って終わったようです。そんなリップルは最近新たな動きを見せていましたね。

SBIリップルアジアが2017年年末までに、日本と韓国の銀行間で仮想通貨を使った送金実験を行うというのです。SBIリップルアジアはアジアを中心にメガバンクや地方銀行60以上が集まった連合体組織です。

そんなSBIリップルアジアは、複数のネットワーク利用者が取引履歴を共有し認証し合う独自のブロックチェーンを利用し、素早く低コストで送金できるのが特徴です。

リップル社は昨日インドにも事業拡大を行っており、2017年に入ってリップルの活躍は目覚ましいものがありますね。

今回R3とリップルの法定戦争は、一旦リップルの勝利のようにも見えますが、いまだ泥沼状態であることには変わりません。ただリップルは現在かなり調子も良いので本格的にR3とはパートナーシップを解消するのではないでしょうか?

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