市場低迷の中、NEOが過去最高値である180ドル突破!

2018年に入って低迷している仮想通貨市場の中で、時価総額8位のNEOが25%上昇し、過去最高値である180ドル(約19,000円)に達した。

NEOは2017年にAntSharesからブランド変更された仮想通貨で、「分散ネットワークでスマートな経済を実現する」というプロジェクトとして開発が進んでいる。

価格上昇の要因

仮想通貨市場全体が下落している中で、唯一NEOの価格が上昇し続けている大きな要因はイーサリアムに代わってICOにNEOが使われ始めているということがあげられる。

2017年で行われたICOの大半は、イーサリアムベースでのICOだった。それはスマートコントラクトを利用して、企業側が管理しやすいという特性を利用したもの。

しかしイーサリアムは取引速度が遅く、手数料も少なからず発生してくる。さらにETHスマートコントラクトのプログラミング言語がやや難しいという問題を抱えていた。

一方NEOは取引速度も速く、手数料はほとんどゼロ。プログラミングの開発言語もJavaやC言語といった比較的簡単な言語を使用している。

これによってNEOコミュニティに参加したい開発者たちが開発に参加しやすくなり、NEOをより良いものにするためのアップデートが行われやすくなったという。

ちなみに、最初に誕生したビットコインは「暗号通貨0.1」。それ以外のアルトコインを「暗号通貨0.2」と言われているが、NEOは第3世代の仮想通貨として「暗号通貨0.3」と呼ばれている。

アジアにおけるICO

昨年2017年に中国がICO規制を発表し、それに続いて韓国もICOを規制した。

さらに2018年に入って中国はマイニング事業を抑制するプロジェクトも発表したとして、アジアにおける仮想通貨市場はやや停滞していると言える。

昨年末から驚異的な上昇を見せたリップル(XRP)も韓国の仮想通貨市場の規制によって再び下落をはじめ、1月8日以降下落を続けている。

主なマーケット対象をアジアに置いているNEOが今後どうなっていくのか、そしてどんなICOプロジェクトと提携を取るのかについては注目したい。

原典:「https://www.ccn.com/180-neo-hits-new-time-high-despite-market-slump/」

編集部田中の分析と今後予測

NEOは、「アジア発のイーサリアム」として昨年末から大きな注目を浴びています。

我々も昨年11月にNEO主催のカンファレンスに参加してきましたが、大きな盛り上がりを見せていました。

この時は、「RedPulse」の運営者とオウケイウェイヴがICOする「Wowoobit」が共催。既に日本でもコミュニティを作り上げています。

現在すでに、イーサリアムベースのICOではなくてNEOベースのICOを行う企業が増えているとのこと。

仮想通貨市場全体が下落している中、NEOの価格が順調に推移しているのを見ると、大きな可能性を感じます。