モルガン・スタンレー、クレディ・スイスの仮想通貨専門家を獲得

総資産8,580億ドル(85兆8,000億円)を保有している、米国でも有名な銀行のMorgan Stanleyは、仮想通貨のエキスパートであるAndrew Peel(アンドリュー・ピール)氏を獲得した。

Andrew氏は、世界最大規模の金融コングロマリットであるCredit Suisseに12年間在籍し、セールス・トレーディングイノベーション部門を率いた経歴を持つ。

また、世界最大級のビジネス特化型SNSのLinkedinのプロフィールでは、ビットコインなどの仮想通貨トレード専門家と明記している。

そんな仮想通貨専門家の抜擢で、Morgan Stanleyが仮想通貨をポートフォリオに入れるのでは?という意見が寄せられているようだ。

一方でJP MorganのCEOや Warren Buffett(ウォーレン・バフェット)氏、Bill Gates(ビル・ゲイツ)氏などの投資家は、仮想通貨を痛烈に批判している。

上記の通り、従来の投資家や機関投資家は仮想通貨に良い印象を持っていない。

とはいえ、Morgan Stanleyの今回の行動から、仮想通貨を楽観視している機関投資家がいることが分かる。

事実、仮想通貨運用ファンドである「グレースケール」の統計では、仮想通貨関連への投資額の内56%が機関投資家によるものだったと発表しているようだ。

そのため、最近まで懐疑的であった機関投資家の仮想通貨に対する姿勢は、徐々に楽観的な姿勢に変化してきているとみられる。

原典:
Morgan Stanley Poaches Credit Suisse ‘Bitcoin Expert’ to Head Crypto Division

これまでの内容と考察

今回は、米国の世界的に有名なMorgan StanleyがCredit Suisseに12年間在籍した仮想通貨の専門家を獲得したというニュースでした。

このように、仮想通貨に関して楽観的な姿勢を示すMorgan Stanleyは、この先の市場を引っ張っていく企業になるかもしれません。

そのため、仮想通貨業界に対する銀行の動きが、今後市場にどのような影響を与えるのか注目していきましょう。