中国大手取引所への上場で、再びLiskの価格が20%近く上昇

最近何かと話題の仮想通貨「Lisk」が先日、国内最大手の取引所であるbitFlyerに上場を果たした。

その際、約65%に及ぶ価格高騰が巻き起こった。

それから間もなくして、Liskは中国の大手取引所であるHuobi.proにも上場し、更に約20%の価格上昇が発生したのである。

Liskはたった一週間の内に2カ所の取引所で上場、いずれも異常なまでの価格急騰を引き起こし、多大な利益を生み出した。

振り返れば先月末1月31日は、仮想通貨市場にとって厳冬を迎えた瞬間だった。

時価総額No.1の通貨であるビットコインの価格が一時約1万ドル(約110万円)を割った事を皮切りに、仮想通貨市場全体の時価総額も約5億ドル(約550億円)を下回ったのである。

そんな厳しい状況の中で、Liskだけは記録的な値上がりをマークした。

当初、約21.50ドル(約2,365円)で取引が行われていたLiskは、たった25分という短時間でその価格を約36.27ドル(約3,989.7円)まで上げた。

ほんの数十分で、約65%の価格上昇である。

その後価格は約30ドル(約3,300円)まで戻ったものの、取引自体はそれまで以上の高水準で行われ続けた。

Huobi.proへの上場で、再び価格高騰

一昨日2月2日、Liskは中国の取引所Huobi.proにも上場を発表した。

上場が発表された直後、価格は約16.08ドル(約1,768.8円)から約23.42ドル(約2,576.2円)へと急回復を果たした。

Liskの創設者・CEOであるマックス・コーデック氏は、

「今日の上場発表は、bitFlyerでの上場に続く、Liskにとって輝かしい1週間を象徴するものである。

またこの上場は、2月20日のベルリンでの施策に続き、私たちの取引所としての地位を大きく高めさせてくれるキッカケとなると確信している。

今後よりブロックチェーン技術を、誰にとっても利用しやすいものにし、イノベーションの先駆者になるという我々の野望の達成を強力に後押ししてくれるものである。」

と力強く述べた。

また、

「この一連の流れは、我々の取引所に対する強い自信と信念を裏付けるものである。

Huobi.proを通じて、何百万人もの顧客にLiskを売買してもらえる事にとても興奮している。」

と、コーデック氏は付け加えた。

bitFlyerでは、「イーサリアム、イーサリアム・クラシック、ビットコイン・キャッシュ、ライトコイン、モナコイン」という、限られた5つのアルトコインしか取り扱いがなかった。

それだけに、今回bitFlyerにLiskが上場する事は、非常に注目が集まり予想外の出来事であったと言える。

そしてそんな事があったからこそ、 Huobi.proへの上場もより大きなインパクトを与えるものとして認識されたのだろう。

Liskの長期的な進化

Liskの価格は、昨年8月に一桁台から始まり、10〜20ドル台まで緩やかな上昇を見せた。

Liskの主な特徴としては、分散型のブロックチェーンを、イーサリアムのような”メインブロックチェーン”ではなく、”サイドチェーン”に格納する仕様となっている点が挙げられる。

またLiskのユーザーは、JavaScript(プログラミング 言語の1種)を使用する事で、1からアプリケーションを開発する事が可能となっている。

Liskが内蔵する非中央集権的システムは、サイドチェーンを展開・分散させ、マネタイズを可能としている。

また、 Liskのネットワークは、中央管理者を置かない管理モデルの1つ、”プルーフ・オブ・ステーク(PoS)コンセンサスモデル”を使用して運営されているのも大きな特徴である。

原典:「Lisk Price Jumps 20% On Huobi Exchange Listing

ここまでの内容と考察

まさに先日、bitFlyerで上場して話題となった新通貨の「Lisk」。

同社トップの加納氏が年始に、「1月中に新たな通貨が上場する」というツイートをしてから、ユーザー間では何が上場するのかの推測が飛び交いました。

そして1月中に実際にLiskが上場し、65%という驚異的な高騰を記録。さらに追い風となった、今回の Huobi.proへの上場。

コインチェックの一件もあり、全体的に曇り空であった仮想通貨市場にとっては、唯一といっても過言ではないような明るい材料となりました。

これをキッカケに、仮想通貨市場全体の景気回復も図られるのか?

今後の動向から目が離せませんね!