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オーストラリアのソーラーパワーICOが1,700万AUDを調達
- 2017/9/5
- 仮想通貨の最新ニュース
ブロックチェーンベースの再生可能エネルギー市場である「Power Ledger(パワーレッジャー)マーケット」は、2回に渡る「POWR」というトークンのプレセールで1700万豪ドル(約14億円)を調達した。
ソーラーパワーに関連するICOは今回が初となっており、このICOが一般公開されれば3,000万豪ドル(約26億円)以上の資金調達が可能だと予測されている。
オーストラリアのパースに拠点を置くPower LedgerのICOはオーストラリア初のICOで、Blockchain CapitalやベンチャーキャピタリストのBill Tai(ビル・タイ氏)といった著名な投資家から注目を集めている。
既にオーストラリアのいくつかの地域で展開されているPower Ledger市場では、不動産所有者や団体がブロックチェーンで管理されたネットワーク上でソーラーパワーを売買できるようになる。
イーサリアムブロックチェーンで交換可能となる「POWR」は、再生可能エネルギー市場で本来使われている「SPARKZ」にも交換することができる。つまり提携企業は会社のプライベートチェーンを通して電力をSPARKZに交換できるということになる。
ちなみにPowerLedgerは「プライベートプレセール」と「パブリックプレセール」の両方を行い、これらの総額が1,700万豪ドル(約14億円)になったということである。
We're over the moon with our #presale raise!! Massive thank you to everyone who contributed & got themselves a #POWRtoken. pic.twitter.com/mgHPAMeORx
— Power Ledger (@PowerLedger_io) 2017年8月31日
Power Ledgerの共同設立者兼マネージングディレクターであるDave Martin(デイブ・マーティン氏)は
「我々の期待より需要が大幅に上回っている」
と述べている。
また、
「我々は最初のオーストラリアのICOとして新たな分野の開拓をしましたが、ターゲットの絞り込みなど前例がない分、頼るものがなかった。
どんな反応になるのかわからなかったので、我々は控えめに1,000万豪ドル(約8億円)を募れば上出来としていたのですが、市場の反応は驚異的でした。」
とも述べている。
Power Ledgerはこの資金を使用して、インドやその他新興市場を含む新たなプラットフォームへの市場開放を計画しているという。
Martin氏は
「我々のトークンを広範囲に広げ、潜在的なユーザーの多くが発足時から利用してもらえるようなネットワークを作りだしたい。」
と付け加えた。さらに
「power Ledgerは文字通り多くの人々に力を与えて、再生可能エネルギー取引の動きを促進できると考えている。」
とも述べていた。
原典:「Aussie Solar Startup Power Ledger ICO Presale Nets $17 Million AUD」
ここまでの内容と考察
最近の仮想通貨市場の大きなトレンドであるICO。
オーストラリアで初めて行われた今回のICOである「POWR」は新たな再生可能エネルギー市場をけん引するトークンとなりそうですね。
■POWR(パワー)
基本ブロックチェーン:イーサリアム
レート:1AUS=1POWR
発行枚数:不明
このPOWRはPower Ledgerのプラットフォーム内で利用できるもので、プラットフォーム内でSparkzと交換できるようになっています。
基本的にこのプラットフォームではSparkzを使って取引を行うもので、個人や企業はSparkzを使って電力も購入することができます。
新たな再生可能エネルギー市場での仮想通貨の参入によって仮想通貨界隈はさらに盛り上がってくるでしょう。特にオーストラリアは仮想通貨に関して大きな盛り上がりを見せており、メルボルンにNEMの取引所ができたり、オーストラリアの銀行にビットコイン建てが予定されたりしています。
最近は中国を始め、アジア周辺でも仮想通貨への参入が著しく増加してきましたが、オーストラリアも大きなムーブメントを作り出してくれるでしょう。
ICOといえば、先日中国でICOが全面規制されましたね。
これを受けて中国人が大量に売り出し、ほとんど全ての仮想通貨が一時下落してしまいました。
ただ、この下落は一時的なものにすぎないと思います。逆に言えば「買い」のチャンスではないでしょうか?